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第2章 赤煉瓦建造物調査台帳



2−1 調査概要


 舞鶴市に現存する赤煉瓦建造物の数、現在の状態、歴史的な経緯などを把握するため、舞鶴赤煉瓦建造物台帳を作成した。台帳の資料は「まいづる建築探偵団」の赤煉瓦建造物リストをもとに、現在確認されている建造物をリストアップした。ただし、赤煉瓦建造物だけにとらわれることなく工作物をはじめ、煉瓦を使用されているすべてのものを含めた。煉瓦の種類の赤煉瓦だけでなく当時流行したスクラッチタイルの使用されているものも一部台帳に含めた。


(1)調査項目

 ?フェイスシート

 現在の施設名称と建築時当初の施設名称を併記した。併せて現用途とその変遷、所有者も現所有者と所有者の変遷を調査し建造物の歴史的な経緯を明らかにした。建設年は判明している限り建設開始から竣工年月を記入し、設計担当と施工担当も判明したものは記入していった。
 建造物の現状は、建築面積及び延床面積を調査し設計図面等がある場合はそれをもとに算出し、簡易に測量の可能なものについては、テープをあたり面積を出した。構造と葺き方、階数を明記し、特記仕様が確認できるものは付記した。
 煉瓦に関しては、煉瓦の積み方と煉瓦寸法(長手寸法、小口寸法、高さ寸法を煉瓦5つの平均をとる)及び特記事項として煉瓦の製造元や刻印などを記入した。できるだけ資料出典や、資料の保存先等は備考欄に記した。

 ?保存状態

 建造物の保存状態は記録者により確認した。その確認基準は下の表によったが、一つひとつ確認しながら明記するようにした。したがって記録目と記録者は記している。


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