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自然と文化(1996・53号)

 事業名 観光資源の調査及び保護思想の普及高揚
 団体名 日本観光振興協会 注目度注目度5


 

があるが、「祖田に植えた稲の実り具合が特に長過ぎると、それもまた困る」と彼らはいう[注A]。なぜなら「祖田の収穫が例年より多いということは、年内その村またはその家には誰かが死ぬこととなる。その年に死んだ者が祖先神になり、その祖先神が増産された分を食べるのである」と皆が信じているからである[注B]。
祖田は、また稲霊や田の神が祀られる聖なる場所である。田植えの時に、祭司は、先ず祖田の水口または田の中央に三列または三手の苗を植え、これで稲霊を水田に降ろしたことを示す。また田の神が宿る依り代として、水口または田の中央に木の枝をさし立て、祠を建てる。
そして、祖田は稲の娘が結婚して嫁ぐ婚家でもある。村人は祖田で稲の結婚式を行い、早乙女は田植え唄を歌ったり草笛を吹いたりして若衆と一緒に性行為を意味する泥打ち合戦を行い、初夜を意味する暗闇察を皆で楽しむ。

開秧門と苗開き

旧暦の三月頃になると、時鳥が「フグ……ブディ……ツエサバディ」と鳴き始まる。ハニ族は時鳥が天神の倉から稲穂をもたらしてくれる神様であり、収穫まで稲の生長を見守ってくれる天神の女であると思っている。このような時鳥の初声を聞くと、村人は必ず「聞こえましたよ」と時鳥に大声で答え、ご馳走と箸を家屋の屋根に供え、時鳥を祀り、吉日を選んで「開秧門」の儀礼を行う。

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田植えの昼ご飯は早乙女が若衆より先に食べる

 

 

 

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