谷川……田がひび割れないためにやるというのですか?
渡部……そうだと思います。それが大きい理由ではないでしょうか。というのは、あのへんは珊瑚礁の島ですから、地下のほうに隙間があるわけですから、むしろ鋤なんかで耕すよりも踏みつけて、その隙間を泥で埋めていくのがいい方法ではないでしょうか。谷川……宮古でも、降った。雨が通ってすぐ地下水になってしまうんですね。
渡部……耕すだけでは隙間が埋まらないから、何べんも何べんも踏むという踏み耕は、珊瑚礁の島の合理的な技術かもしれませんね。踏み耕という技術は、今いちばん一生懸命やっているのはインドネシアの東のほうのマルク諸島、セレベスとかハルマヘラとかアンボン、それからジャワは最近見ませんが、スマトラは一部やっています。それから西のほうへ行くと、マダガスカル。北へ上がるとミンダナオ、それと台湾の東海岸沿いにそういう
タイ・チエンライ県の焼畑のための火付け
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