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概要

調査結果の概要

1.1 年間に国民の86%が日帰り観光レクリエーションをしている
・平成7年8月から平成8年7月迄の1年間に、全国の18歳以上の国民の86.1%、8,161万人が日帰り観光レクリエーション(以下「日帰り観光」)をしている。
・男女別では参加率、すなわち日帰り観光をした人の割合は女性(86.7%)が、男性(85.3%)を上回った。性・年齢別では男10歳代〜40歳代、女10歳代〜30歳代はいずれも90%以上の参加率であり、男女とも60歳代以上になると平均値を大きく下回る。
・地域別では、東北、四国の参加率が全国平均をかなり下回っている。また、自家用車の有無別にみると自家用草保有者の日帰り観光への参加率(88.6%)が高く、非保有者(75.4%)を大きく上回った。
・職業別では、事務・技術職、学生の参加率が他の層よりも高く、90%を超えている。参加率の最も低いのは無職で、66.9%であった。
・世帯年収別では、年収の高い層ほど日帰り観光の参加率が高い傾向がみられる。
・また、学歴別でも高学歴者ほど参加率が高い傾向がみられる。
・参加率の最も高い月は8月(73.5%)で、最も低い月は1月(56.7%)であるが、最も低い1月でも全体の過半数は日帰り観光をしている。
・参加率の高い月を地域別に見てみると、中国、九州の10月に対して、他の地域は、7月、8月の夏の時期の参加率が最も高くなっている。また、性・年齢別では、男女とも年令に関係なく8月の参加率が他の月よりも高い。職業別では、管理職の10月、事務・技術職、学生の8月の参加率が高いのが目立つ。
・前回調査(平成5年8月〜6年7月)と比較すると、全体の日帰り観光参加率は86.1%で前回と同様である。日帰り観光参加率は、女性が若干上昇したのに対し、男性は0.6ポイント低下した。
年齢別では、10歳代、20歳代の若い層が上昇したのに対し、50歳代は逆に低下した。地域別では北海道、甲信越、九州で若干上昇しているのに対し、東北、関西は参加率が低下している。
他の地域の参加率はほとんど変わらない。
・日帰り観光をしなかった率について、過去にさかのぼってみると、19.1%→17.3%→12.1%→11.4%→13.7%→13.9%→13.9%と全体として下がりぎみの傾向である。
2.「飲食・買物」が63%で最も高く、「風景鑑賞・花見・名所1日跡等の行楽」が54%で2位の参加率である
・1年間の日帰り観光の種類別参加率は「飲食・買物」が63.2%で最も高く、以下「風景鑑賞・花見・名所旧跡等の行楽」53.9%、「ドライブ」49.0%、「都市散策」38.2%、「温泉浴・ヘルスセンター」37.5%、「動植物園・水族館・博物館見物」35.8%、「映画・演劇・音楽会」35.5%などが3割を超えている。
・月別に見てみると、「風景鑑賞・花見・名所旧跡等の行楽」は1年を通じて行われているものの、4月、10月の参加率が他の月よりも高い。「ドライブ」は、8月の参加率が高い。「海水浴」は8月のひと月に集中している。これに対して「都市散策」「飲食・買物」や「ゴルフ」は月による参加率の差が小さく、1年間を通じて同じような割合で行われている。

 

 

 

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