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まえがき

日本観光協会では、国民の観光旅行の実績と希望がどのように変化してきているかを明らかにするために、昭和39年から隔年で「国民の観光に関する動向調査」を行ってきました。このほど、平成7年9月から平成8年8月にわたる国民の観光旅行の実績と、平成7年9月から1年間の観光旅行の希望に関する調査結果がまとまりましたので、『平成8年度観光の実態と志向(第17回)』として公表いたします。
ここ最近、国内旅行の空洞化が懸念されているように、日本人の国内旅行参加回数は長引く景気低迷のあおりも受けて、日帰り・宿泊観光旅行とも減少する傾向がみられる反面、日本人の海外旅行は順調に増加を続けております。今回の調査では、これらの傾向がデータ上から明らかにされました。このような傾向をうかがい知ることができるのも、本調査が前述したように昭和39年から隔年で実施してきているため、過去の数値と時系列的に比較できるためです。
また、本調査は全国的なレベルで行っており、国民の健全な観光旅行の普及・発展を図るため、各種の観光諸施策推進のための基礎資料として、さらには、多方面にわたる分野での調査研究や国民生活の基礎資料としても、これまで広範囲に活用されてきました。本書が今後も引き続き活用されれば幸いです。
末筆になりましたが、本調査は財団法人日本船舶振興会(日本財団)の補助を得て行い、また、調査にお答えいただいた方々には貴重な時間をさいてご回答頂きました。ここに記して厚くお礼申し上げます。
平成9年3月
社団法人 日本観光協会
会長 石月昭二

 

 

 

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