日本財団 図書館


 

005-1.gif

Peter Farmer
舞台美術・衣裳

ピーター・ファーマー

世界中の数多くのバレエ団の美術と衣裳を手がけている美術家である。彼が舞台美術を手がけた主なバレエ作品には「ジゼル」のほか「眠れる森の美女」「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「コッペリア」「レ・シルフィード」「シンデレラ」「真夏の夜の夢」「テーマとヴァリエーション」「アンナ・カレーニナ」などがある。
ロイヤル・バレエ、ロンドン・フェスティヴァル・バレエ、ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・シアター、ヒューストン・バレエ、ロンドン・シティ・バレエ、サドラーズ・ウエルズ・ロイヤル・バレエ(現バーミンガム・ロイヤル・バレエ)、ニュー・ロンドン・バレエ、バレエ・ランベール、スコティッシュ・バレエ、ノーザン・バレエ・シアターをはじめとしてデンマーク・ロイヤル・バレエ、アメリカン・バレエ・シアター、ローマ及びケルンのオペラ・ハウス、シュツットガルト・バレエ、ロイヤル・ウィニペグ・バレエ、オランダ国立バレエ、ワシントン・バレエ、シカゴ・シティ・バレエ、ミュンヘン・オペラ・ハウス、オーストラリア・バレエ、テキサスとリオ・デ・ジャネイロなどでファーマーの美術によるバレエの舞台が繰り広げられている。
また、最近ではノルウェー、ポルトガル、ピッツバーグ、シンシナティ、サンチャゴ、香港、東京にも活躍の場をひろげている。
芝居ではサヴォイ劇場、ヴォードヴィル劇場、グローブ座、アルベリー劇場、チチェスター・フェスティヴァル劇場で彼の美術による作品が上演されている。ピーター・ファーマーは著名な画家でもあり、これまでに数多くの個展を開いている。

005-2.gif

Denis Bonner
振付指導

デニス・ボナー

1954年ロンドン生まれ。7才から踊りをはじめた。1965年ロイヤル・バレエ学校に入学、1973年の卒業公演で「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」のアランと「夢(ザ・ドリーム)」のボトムを踊り同校を卒業。3年間ノーザン・ダンス・シアターに在籍の後、1976年にサドラーズ・ウエルズ・ロイヤル・バレエ(SWRB)に入団し、1981年にソリストとなる。そこで踊った多数の役柄のなかには「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」のアランとシモーヌ未亡人、「夢」のボトム、「異国の祭」のカントリー・ボーイ、「ジゼル」のヒラリオン、「エリート・シンコペーションズ」のアラスカのラグ、そして「じゃじゃ馬ならし」のグレミオーなどがある。
1985年にダンス・ノーテーション(振付表記法)習得を決意、ロンドンのベネシュ振付研究所に入所する。そこでダンス・ノーテーターの資格を取得、それ以来彼はロイヤル・バレエとSWRB(現バーミンガム・ロイヤル・バレエ)、そしてリオ・デ・ジャネイロでピーター・ライトとともにライト版「ジゼル」の振付の仕事を行なってきた。また彼はオランダ国立バレエのために「眠れる森の美女」の振付指導を、サンフランシスコではディヴィッド・ビントリーの「ホールスの息子たち」の再演出を行なった。現在彼はバーミンガム・ロイヤル・バレエの専属ダンス・ノーテーターとして活躍している。

005-3.gif

Pamela May
振付指導

パメラ・メイ

トリニダッドのサンフェルナンド生まれ。本来の洗礼名はドリス・モードであるが、ダンサーとなって間もないサドラーズ・ウエルズ・シアター時代に現在のパメラ・メイに改名した。
ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンシングの全ての試験に合格し、奨学金を得た後、スクール・オブ・ヴィック・ウエルズ・バレエに入学。1933年ヴィック・ウエルズ・バレエ団(サドラーズ・ウエルズ・バレエ団及び現在コヴェント・ガーデンのロイヤル・バレエ団の前身)に入団した。彼女はド・ヴァロアの下で経歴を重ね、1934年にソリストとなり、さらに1938年にはプリマ・バレリーナに昇進した。彼女は、サドラーズ・ウエルズ、ロイヤル・オペラ・ハウス・コヴェント・ガーデンその他世界各国のバレエ団で「白鳥の湖」(オデット/オディール役)「眠れる森の美女」(オーロラ役)、「コッペリア」(スワニルダ役)全幕を演じた。また、フレデリック・アシュトン、ド・ヴァロワ、ジョン・クランコなどの振付家たちが彼女のために創作したバレエを踊る一方、数々の古典バレエも得意とした。
現役引退後は、ロイヤル・バレエ・スクールで15年間若いダンサーたちの指導にあたった。現在はロイヤル・アカデミー・オブ・ダンシングで主要シラバスの改定の仕事に携わっている。また、1947年以来、理事会のメンバーでもあり、現在は副会長を務めている。エリザベス女王二世の即位記念賞の授与式では、マーゴット・フォンテーンから同賞を贈られた。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION