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人命救助

前略、この度はお世話になります。状況説明簡単にいたしますと、去る8月3日千葉港中央埠頭西方沖合海上においての出来事です。私ども6名にて、千葉港花火大会見物の為所属マリーナである轟きマリーナを、PM6時に出航し夕暮の為、約12ノットで千葉港花火大会会場入港手前2海里位の上記海上にて、入港に際して周囲を、見渡したおり後方において船尾から、煙を出してる大型プレジャーボートを発見、最初まさか火災とは思わず様子を伺ってると、こちらに向かって何やら叫んでる様子なのでUターンして、風下右舷前部より近寄って見ると、かなりの黒煙がエンジンルーム付近より出ており、乗船者の救助を求める姿を確認するとともに、右舷デッキ部を接船させデッキより1名づつ乗り移して、千葉海上保安庁ポツーンまで搬送したものです。 なお当日若干の波又消防艇に依る波、日没による視界の不安等で、又、初めてのことなので、救助にあたり、とにかく落水者をださぬように最善の注意を払い、当方乗組員及び付近航行中の他船と協力し、ことなき次第で済んでよかったと思います。 当方乗船者も、いくらか酒等も入ってましたので、互いに無事に救助出来たことを誇りにおもいます。 帰りぎわに、保安庁ポツーンにて、休息を兼ねて花火を30分程見物して帰航しました。 
千葉海上保安部長より表彰を受ける福島文男氏 プレジャーボート
火災事故人命救助 1. 日時 H.8.8.3 午後6時45分頃 2. 場所 千葉港千葉区第3区 丸紅シーバース灯から211度(南々西)800メートル付近海上 3. 火災船 プレジャーボート(15トン)乗員 15名 船長 小幡昭雄 出発地 市原(午後6時30分頃) 4. 救助船 船名 プレジャーボート「ホライゾン?V」 乗員 4名 船長福島文男 千葉ポートパーク前面海域向け航行中 5. 海難の種類 火災(機関室火災) 6. 海難救助の状況 プレジャーボート「ホライゾン?V」(長さ7メートル15)が千葉ポートパークで実施される花火見物するため同前面海域向け航行中、プレジャーボートのキャビンから煙が出ているのを発見し不審に思い接近すると船首部に数人が手を振り救助を求めていた。 「ホライゾン?V」は、火災船と判断し自船船首を相手船の船首に接舷して乗員6名を救助した。 救助した1名は左下腿部をハッチに打ちつけ負傷したので千葉海上保安部の巡視艇桟橋まで搬送、救助完了した。 なお、他の乗員9名は、遊漁船「金子丸」(長さ6メートル01)が火災船の船尾より救助し全員が救助された。火災は、巡視艇が消火作業を行い鎮火した。 7. 当時の天候 雨、北東の風2メートル、海上平穏、気温26℃
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