|
服部名人のフィッシュ・オン
最高のおもしろさシーバスフィッシング
“SEA BASS”ルアーキャスター達はスズキのことをこう呼ぶ。 スズキはカツオなどと同様にイワシやイカナゴなど小魚を常食するフィッシュ・イーターで、彼女達は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感のうち特に視覚と聴覚に勝れ、動く物には敏感に反応する。 と言うことは、ルアーフィッシングの相手として最高の資質を備えた魚ということであり、古くから日本の海では餌釣りと共に、カツタクリナマリや弓ヅノ等によるルアー釣りも伝承されてきた。 特に東京湾は「江戸前のフッコ釣り」や「内房の腹太スズキ」といった釣りが盛んであったが、その延長線上に現在の「シーバス・フィッシング」があるのだ。 所でスズキと言えばイサキと共に夏を代表する魚だが低水温にも強く、東京湾ではほぼ周年ルアーを追う。特にこれから冬にかけては大物のヒット率が高い。釣り場は横須賀、横浜、東京から千葉、木更津へかけての湾奥部一帯に展開している。 この海岸線は100％人口の構築物から連なり、その「護岸堤」「消波テトラ」「桟橋の橋脚」「工場の構築物」「火力発電所の温水排水口付近」「突堤周り」。また沖の「ブイ周り」や「魚礁周り」「沖堤周り」等にスズキは身を寄せ、あるいは群れている。 
一応実績のある釣り場は ○横須賀長浦港 桟橋先端周辺を目がけて沖からルアーをキャスト。桟橋の橋脚にもスズキがからんでおり、スレスレをトローリングする手もある。 夜、桟橋のライトがついている時は特に明るい所と暗い所の境目付近を重点的に探ってみると面白い。 ○長浦の東芝下 水質が悪くて魚は食用にはならないが、秋から春にかけての寒い季節に良くヒットする。湾奥なので満潮から下げ潮にかけてが特に狙い時で船着き場から排水口へかけてが狙い場所。 ○横浜ベイサイドマリーナ 港口の堤防先端部周辺を沖側からキャストする。 夜明けから早朝へかけてが特に狙い時で、この時間帯に満潮が重なればベスト。 フッコ級は周年釣れるが大物は冬。堤防に沿ってロングキャストするとフッコが良くヒットするが陸釣りの人がいると不可。 同マリーナに船を停泊しているオーナーだったら堤防からの陸釣りも面白い。 その場合は遠投向きのルアーを選びロッドも10フィートクラスの長い竿が有利だ。 ○横浜港大黒埠頭 ベイブリッジ下の公園沖から突堤周辺、更に大黒埠頭へかけての護岸堤沖などポイントは広い。フッコ級が主だが、やはり大物はこれから冬へかけてが狙い時だ。 ○東京大井埠頭周辺海域 城南島や対岸の京浜島のテトラの沖もポイントだが運河に入って競艇場への水
前ページ 目次へ 次ページ
|
