
関西BANスタート
関西地区プレジャーボート救助事業(関西BAN)の開始
BAN「プレジャーボート救助事業」(Boat Assistanto Network) これは、プレジャーボートの愛好者を対象として、海難時に備え相互扶助体制を築き、海洋でのレジャー活動を安全に楽しんで頂こうとするものです。 もちろん、日本全域を対象とするシステムですが、その第一歩として、平成4年7月から関東地区の海域でスタートしました。 この間、海上保安庁によるご協力・ご支援、日本財団による事業資金のご支援、そして、会員各位、レスキューステーション始めプレジャーボート関係者の力強いご支援により順調に発展し、基盤を構築することができました。 そこで、第二段階のステップとして、この度関西地区においても同様のシステムを築き、海洋レジャーを安全に楽しんで頂ける海域の拡張に乗り出したわけであります。 幸い、従前にも増して海上保安庁、日本財団などから強力なご協力・ご支援を頂くことができ、協会としてもこのシステム造りに全力投球する所存です。 関東地区におけると同様、関西地区におけるプレジャーボート愛好者の皆様始め関係の皆様方のご支援とご協力をお願い致します。 1 BANの概要 BANはプレジャーボートを対象とした会員制度の下で実施する救助事業で、会員艇が機関故障等で航行に障害が生じた場合、曳航又は伴走を行い、また乗員が行方不明となった場合の捜索等の救助サービスを実施するものです。 この救助活動に要した費用は原則として会員は無料ですが、非会員がサービスを受けた場合は有料となります。BANはプレジャーボートがより安心して楽しめるように、プレジャーボート愛好者の相互扶助的な救助システムとして活動するものです。 また、このBANによって、より「安全な海」を確保し、海洋レジャー全体の健全な発展に大きく寄与することを目的にしております。 2 関西BANのサービス海域 大阪湾、紀伊水道、播磨灘の下図で示す海域です。 
3 救助サービスの仕組み 次の3要素からなっています。 (1) 会員:非営業の動力を有する20トン未満のプレジャーボートオーナー (2) レスキュー・オペレーション・センター(略称「ROC」):会員からの救助要請を受付け、事故艇の位置、艇の大きさ、事故の内容を勘案して当協会と契約をしているレスキューステーションにレスキュー艇の出動を要請する。 (3) レスキュー・ステーション(略称「RS」):BANに協力する救助機関で、レスキュー艇を有しているマリーナ、サルベージ事業者、漁業組合、(社)日本水難救済会救難所等により構成されており、救助のネットワークを形成する。 ROCの出動要請に応じてレスキュー艇を出動させ、救助作業を実施する。 (RSの整備は40ヶ所程予定している)
前ページ 目次へ 次ページ
|

|