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ごあいさつ

 

財団法人全日本なぎなた連盟
理事長 河盛敬子

 

歴史の跡のしのばれる古都のたたずまいにふさわしい、ここ鎌倉武道館において、第38回都道府県対抗なぎなた大会が、第53回国民体育大会なぎなた競技リハーサル大会として開催されますことは、私どものひとしく喜びとするところでございます。
なぎなたは、その昔、いくさの武器としてつくり出され、伝えられてきて、いま日本の伝統文化として高められるに至ったものですが、武門ゆかりのご当地で、なぎなたの競技会がおこなわれますことは、願ってもないことと存じます。
かつて、技を競うのみでなく、心の修養を積むために、禅の道にいそしむことも多かったと伺っておりますが、先人の素晴らしい遺業を受け継いで、今なぎなたは、技と心を一つにした境地をめざして多くの方たちが取り組んでおります。近年は、外には国際化の進展があり、内には男子への普及があって、なぎなたが広く関心を持たれていることは、将来に明るい期待を持たせるものでございます。
本日全国各地より選ばれて参加されました選手の皆様方には、日頃練磨されました技を遺憾なく発揮され、なぎなたの真髄をご披露していただきますよう願って止みません。そして、大会を通じて、友情の輪を広げて下さい。
おわりに、本大会にご協力いただきました諸先生方、ご支援いただきました諸団体、そして竹内市長様をはじめ鎌倉市国体実行委員会、地元役員の皆様方の長期にわたるご尽力に対し、厚く御礼申し上げますとともに、明年にひかえました「かながわ・ゆめ国体」のご成功をご祈念申し上げ、ごあいさつといたします。

 

 

 

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