貝紫と藍
−古代の色をさぐる−
1.共催者 化学史学会
2.開催日時 平成8年10月26日(土) 10:00〜17:00
3.開催会場 茨木市・大阪大学産業科学研究所
4.入場者数 67人
5.プログラム
?T.貝紫 座長 芝哲夫
1.フェニキア紫文化史雑考 相馬隆 (筑波大)
2.貝紫染めの実践 寺田貴子 (玉木女子短大)
3.貝紫の化学 藤瀬裕 (浜松医科大)
4.日本における貝紫染め 前川悦朗 (名古屋工大)
?U.藍 座長 江崎正直
1.中世ヨーロッパにおける青の上昇 中村美幸 (神戸女子大)
2.近世日本における藍の流通 泉康弘 (徳島県立高)
3.天然藍の現状と染色方法 川人美洋子 (徳島県立技術センター)
4.藍発見のドラマ 竹内淳子 (日本民族学会)
6.内容等
(1)フェニキア紫文化史雑考
貝紫拾遺と題し、古代の文献中に散見される記事を紹介する。ホメーロスのイリアス・オデュセイアにみられる貝紫かと思われる記事、アカエメネス朝ペルシアの宮廷文化にみられる参考例、アレクサンダー時代の服飾例、パルティア時代の諸例、ことにパルミラ女王ゼノビアの服飾と貝紫などの文献資料に言及する。これらはこれまで公に指摘されたことがなかったもので、さらに究明さ
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