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3.3.1.4 その他49CFR独自の規制

米国独自の規制の中で、危険物運送業者に要求されているものに,以下の制度がある。

(1) 米国における危険品輸送に関する登録制度

1992年8月31日に施行され、1992年9月15日以降は未登録者は米国において下記の危険品を輸送若しくは輸送依頼することはできないこととなった。但し、米国外に居住する荷主が米国外からの輸送依頼をする場合、その登録は除外されている。

1995年1月1日以降は、当該危険物を運送する運送人は、最新の登録証明書の写しを船内に備えておかなければならない。この規則の対象者としては、運送業者や荷主の他にNVOCC 業者も含まれている。

次の危険品の輸送依頼主・運送人に適用される。

イ) 規定量以上の放射能を有する放射性物質。

ロ) 自動車・車両・コンテナに積載された25 kg以上のクラス1.1、1.2、1.3の火薬類。

ハ) 容器当たり1リットル(1.06 quarts)以上収納された極めて強い吸入毒性を有する物質(クラス2.3でHazard Zone Aの毒性ガス、クラス6.1で容器等級?Hazard Zone Aの毒物類)。

ニ) 危険物をバルクパッケージング(タンク等への収納)として、液体又は気体で13,248リットル以上(3,500 gallons)若しくは個体で13.24m3 (468 cubic feet)以上の容積を有するタンク・容器へ収納したもの。

ホ) バルクパッケジング以外の1回の積み荷役・1クラス当たり総量が2,268 kg(5,000pounds)以上の、プラカードを要求される危険物。

年間登録期間は毎年7月1日から翌年6月30日までであり、基本的には6月30日までに申請することとなっている。登録料は年間$300である。

 

【補足】自動車は危険物であるが、船舶輸送においてプラカードが要求されない。

【補足】申請先は、U.S. DOT, Hazardous Materials Registration(ATLANTA)であり、申請用の特定Formは、U.S. DOT Washingtonで入手できる。

登録をしておらずに急に対象危険品を輸送することとなった場合には、電話によって暫定登録(EXPEDITED REGISTRATION)し、その後正式登録をすることができることとなっている。この場合、暫定登録手数料$50が加算され、登録料$350となる。

【補足】問い合わせ先は以下のとおり。

REGISTATION PHONE NUMBERS

HAZARDCUB MATERIALS REGISTRATION PROGRAM

FORM AND INSTRUCTIONS…………………………(617)494-2545

 

 

 

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