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『ボランティアと自治体とのパートナーシップ』

司会 埼玉県入間福祉事務所長 大熊俊夫
本日は、皆様、お忙しいところにもかかわらず、このシンポジウムにご出席頂き有難うございます。私は司会を務めさせて頂きます埼玉県入間福祉事務所の大熊俊夫でございます。よろしくお願い致します。
本日はアメリカから時間預託方式のボランティアであります「タイムダラー」マイアミ所長のアナ・ミヤレスさんをお迎えし、又、埼玉県の坂東眞理子副知事をはじめと致しまして、各界でご活躍されております専門家の方にご参加頂きまして、内容の濃いシンポジウムになるものと期待しております。
早速ですが主催者を代表致しまして町田潤一狭山市長よりご挨拶を頂きます。
挨拶 狭山市長町田潤一
ただ今、司会者の方からご紹介頂きました狭山市長の町田でございます。
本日は「ボランティアと自治体とのパートナーシップ」というテーマにつきましてシンポジウムを開催させて頂くことになりました。お忙しい中、県内各地から自治体関係者、ボランティア団体の皆さん、又、今後ボランティアとして大きなこ活躍を頂けるであろう多くの市民の皆様のご参加を頂きまして、このように盛大にシンポジウムが出来ます事に対しまして心から厚く感謝と御礼を申し上げます。
ご存知の通り昨年(95年)1月17日、阪神・淡路大震災が突然わが国を襲ったわけでございますが、この時のボランティアの出動人数が1OO万を超えたという報告がなされております。従来、私達日本人は江戸時代から隣組制度とかいろいろな組合的な仕組みがございまして、それらを通じて近隣の助け合い運動があったわけでございますが、戦後50年のこの経済を中心としたわが国の新しい流れの中で、お互いに協力し合い助け合うという互助の精神がだんだん薄れてきたように受けとめられております。
しかもわが国は4年後に迫った21世紀に於いて、世界でも例の無いような猛スピードで本格的な高齢社会になっていくわけでございます。しかもこの高齢社会を支える子ども達が少子化という過去に例の無いような形での減少傾向とあいまって、「21世紀のわが国は本当にどうなってしまうのか」という不安さえ持つ多くの国民の中で、新しく今、芽生えようとしているのがボランティア活動、又ボランティア運動であろうかというふうに考えております。
そういった中で本日のこのシンポジウムにおきましては、先ずアメリカでボランティア活動のリーダーとして大きな働きをして頂いておりますアナ・ミヤレス様、特にこのタイムダラーという新しい発想と理念の元で、今、この運動が全米に広く広まっているという事を聞いております。

 

 

 

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