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『創造的ボランティアの活動の発展のために』

 

司会
本日はお忙しいなか、このシンポジウムにご参加いただき、ありがとうございました。
アメリカから時間預託方式のボランティアであるマイアミ「タイムダラー」所長、アナ・ミヤレスさんをお迎えして、また(社)長寿社会文化協会の田中尚輝さんをはじめとした各界の専門家の方にご参加いただき、内容の濃いシンポジウムになるものと期待しております。
本日お手伝いいただく手話通訳、要約筆記の皆さんをご紹介いたします。皆さん、どうぞよろしくお願いします。
それではさっそく、主催者を代表いたしまして西民生局長がご挨拶を申しあげます。

 

挨拶 福岡市民生局長 西 憲一郎
皆さん今晩は。ただいまご紹介いただきました福岡市民生局長の西でございます。本日は週末の花の金曜日の夜、何かと皆様方、ご予定がおありだったのではないかと思いますが、このシンポジウムにご参加いただきまして本当にありがとうございます。
主催者を代表いたしまして、一言ご挨拶を申しあげます。皆様方ご承知のとおり、昨年(95年)1月には阪神・淡路大震災がありましたが、そのときの非常に大きな特色が、全国からボランティアの方が集まりまして、大変な活躍をされたことで、記憶に新しいところです。また、福岡市ではちょうど1年前、ユニバーシアード福岡大会が開催されましたが、このときも約1万2000名ほどのボランティアの方が通訳や選手のお世話などに非常に活躍をされたことも、皆様方もよくご存知のとおりです。このように最近ボランティアの活躍が非常に盛んになっております。
私どもは福祉を担当しておりますが、この福祉の分野でもボランティアの活躍はめざましいものがあります。地域の社会福祉の活動で社会福祉協議会等が事業をやっておりますが、そのなかに福祉のグループをつくって特別養護老人ホームやいろいろなところに参加されております。
これからはやはり超高齢社会、一方では少子化ということで、日本の将来を考えた場合に生産年齢人口が相対的に低くなるわけです。高齢者のパワー、高齢者の人生経験などをいかに活用していくかということが、これからの大きな課題になっていくと思います。
今日の主催者の1つてあります(社)長寿社会文化協会は、非常にそういう面で活躍をされているわけですが、今後は高齢者のボランティアというのが、ますます重要な課題となってくると思います。ただ、ボランティアをめぐる環境、活動をどういうように促進していくかという面では、なかなかまだ十分でないということです。活動の場や資金づくり、あるいは寄附したときの法律の問題とか、非常にまだいろいろ課題が残っております。NP

 

 

 

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