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なお、モンデックスマネーでは、麻薬等で得た不正な資金のマネーロンダリングに悪用されることを懸念して、ICカードで使用できる金額の上限を設けている。

 

(3)行政手続きの電子化への応用について

今後、ICカードを活用し、個人情報をカードに記録することにより行政手続きに必要となる各種証明書類の提出等を省略する等、行政手続きの合理化の実現が期待される。しかし、前述の事例を参考とした場合、個人認証だけでなく、金融機関を介さずに個人間で電子マネーを交換できる点についても、行政手続きの電子化の観点で注目される。

現在、行政手続きにおける手数料等の支払いは、現金、口座振替、印紙等、多様である。これに対し、利用者と行政機関がオンライン及びICカードを使用して電子的に直接決済を行えれば、口座振替等の手続きも不要であり、出納が電子的に管理できるため、双方のメリットは大きいと思われる。

 

2−3 新技術導入に伴うリスクとその対処について

 

インターネット、ICカード等を行政手続きに導入することにより、住民の利便性が向上することが期待されるが、反面、リスクも増大する。ICカードに個人の情報や金銭的価値を蓄積するほど、また機能を集積するほど、盗難にあった場合の被害は大きい。インターネットにおいても、国内外のネットワークが相互に接続し、情報を交換できる反面、第三者がデータを盗んだり、別の人になりすましたりして不正にアクセスする可能性がある。行政手続きの電子化においてこれらのメディアを活用するためには、あらかじめその危険性を調査分析し、実際の行政サービスと比較して対策を検討する必要がある。ここでは、ICカード及びインターネットにおける一般的な危険性について記述する。

 

2−3−1 ICカードの持つリスクについて

 

一般にキャッシュカードやクレジットカードの危険性は、カードが盗難にあった場合や持ち主が紛失したものを拾得した者が不正に使用する場合等に発生する。ただし、本人が管理を怠らなければ不正利用できる期間は本人が紛失・盗難届け出を行い、無効手

 

 

 

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