
■事業の内容
(1)コンファレンスの開催 [1] 開催日時 平成8年3月6日(水) 10:00〜16:30 [2] 開催場所 パシフィコ横浜・会議センター3階会議室 [3] 開催日数 1日間 [4] 講師人数 国 内 4名 (基調講演者 1名、 パネリスト 3名) 海 外 3名 (基調講演者 1名、 パネリスト 2名) 司会者 2名 (国 内 1名、 海 外 1名) 合 計 9名 (国 内 5名、 海 外 4名) [5] 参加人員 430名 [6] 委託業者 ミラーフリーマンジャパン(株) [7] メインテーマ 『アジアの経済発展と物流革命』 アジアの経済発展は著しく、アジア発着の貨物の増大は目覚ましいものがある。アジアの経済発展・海上輸送の将来見通し、さらに、物流特に海上輸送がどのように変わっていくか、又、このような変化に造船業として如何に対応していくか、高速輸送の可能性はどうか等について議論する。 (2)船に関するイベントの開催 [1] 船の見学会 a.開催日時 平成8年3月 6日(水)13:00〜15:00 「飛翔」のみ公開 平成8年3月 7日(水)13:00〜15:00 〃 平成8年3月 8日(水)13:00〜15:00 〃 平成8年3月 9日(水)13:00〜15:30 平成8年3月10日(水)13:00〜I5:00 b.開催場所 横浜港大さん橋 c.開催日数 5日間 d.参加人員 約10,500人 e.委託業者 株式会社横浜アーチスト f.実施内容 運輸省航海訓練所の練習船「海王丸」及びテクノスーパーライナー技術研究組合の超高速実験船「飛翔」の一般公開を行った。同見学会には2日間を通じて延べ約10,000人が参集し、特に「飛翔」は長蛇の列ができるなど人気が高く、参加者は内部見学等を適して、近代船舶の原点ともいえるロマン溢れる帆船と最新鋭技術を駆使した実験船との対比を楽しんだ。なお、「飛翔」については、3月6日から8日の3日間展示会入場者及び海事専門家を対象に公開し、この間約480名が同船を見学した。 [2] 帆船体験クルーズ a.開催日 平成8年3月9日(土)/3月10日(日) b.開催場所 みなとみらいぷかりさん橋を起点とした周辺海域 c.開催日数 2日間、両日とも9:00発、13:30発の一日2便 d.参加人員 400人 e.委託業者 株式会社横浜アーチスト f.実施内容 ハウステンボスの帆船「咸臨丸」による体験クルーズを2日間にわたり各日とも午前・午後の各1回合計4回実施した。実施に当たってはパブリシティを中心に新聞、雑誌、電波媒体等に事前募集を告知し、応募総数5,269通、約19,000人の中から抽選で選ばれた400名が3時間のクルーズに参加して、バウスプリット登りやマスト登り、ロープワーク、救命胴衣の着脱等日頃体験できない帆船の魅力を実体験した。 [3] 大さん橋とぷかりさん橋を結ぶ連絡便 a.開催日 平成8年3月9日(土)/3月10日(日) b.開催場所 みなとみらいぷかりさん橋及び横浜港大さん橋 c.開催日数 2日間 d.参賀人員 3,300人 e.委託業者 株式会社横浜アーチスト f.実施内容 展示会場と横浜港大さん橋を結ぶ連絡便(ポートサービス・シーバス)を運航し、来場者の利便に供するとともに乗船体験を味わう機会を設けた他、シャトルバスを運行した。 連絡便には2日間で合計3,300名が乗船した。 [4] 東京湾 Ship Watching a.開催日 平成8年3月9日(土)/3月10日(日) b.開催場所 みなとみらいぷかりさん橋を起点とした周辺海域 c.開催日数 2日間、両日とも9:10発、11:30発、13:40発の一日3便 d.参加人員 1,300人 e.委託業者 株式会社横浜アーチスト f.実施内容 コーストウェイス社の「ベイブリッジ」(230人乗り)によるシップウォッチングを2日間にわたり各日とも3回合計6回実施した。実施に当たってはパブリシティを中心に新聞、雑誌、電波媒体等に事前募集を告知し、応募総数4,374通、約16,000人の中から選ばれた1,300人が乗船し、横浜港のポートガイドからの航行・停泊中の船舶、港湾施設の説明を受けながら1時間半に亘る湾内の船旅を楽しんだ。 [5] 一般広報の実施 a.委託業者 株式会社横浜アーチスト b.事前募集告知 「帆船体験クルーズ」「東京湾Ship Watching」の実施に際して、各新聞、雑誌、電波媒体、広報よこはま等に事前募集告知を1月上旬から2月中旬にかけておこなった。 両イベントの応募総数約9,600通、約35,000人に上った。 c.イベント開催告知 主に横浜市民を中心に、パブリシティ、有料広告を活用し、ポスター・チラシ、各種看板等によるイベント来場者誘致のために下記の開催告知を行った。 (a)紙媒体 横浜市政記者クラフ投げ込み、横浜経済記者クラブ投げ込み、「横浜のたより」、神奈川新聞 (b)交通広告 市営地下鉄駅構内ポスター、横浜市営バス車額/外側看板広告、相鉄バス/京急バス/神奈川中央交通バス車額、市営地下鉄/京急線/相鉄線/京浜東北線中吊り (c)市内広告看板 関内駅前、山下公園、桜木町駅前 (d)ポスター・チラシ 横浜市PRボックス、横浜市公共掲示板ポスター掲出 (e)電波媒体 FM横浜30秒スポット
■事業の成果
3月5日から10日までの6日間パシフィコ横浜において開催された「SEA−JAPAN 96」は、一昨年の3月にパシフィコ横浜において開催されたわが国で初めての大規模な国際海事展「SEA−JAPAN 94」に引続いて開催された第2回の海事展であり、前回の好評を受けて、アジアにおいて大規模な国際海事展を定期的に開催し、世界最大の造船・海運国としてのプレステージを高め、また、魅力ある産業としてのイメージアップを図り、さらには、海外からの要請に応えて大きなビジネスの場と共に国際交流及び国際協調の場を提供することを目的として開催され、展示会、コンファレンス、船に関するイベントの3事業から構成され実施された。そのうち、展示会については、27ヶ国、1機関393社が出展し、海外からの出展者が259社と全体ブースの6割以上を占め、国際色豊かなものとなり、活発なビジネス交流が行われた。また、コンファレンスについては、内外の著名な専門家による講演・パネルディスカッションが行われ、急伸著しいアジアにおける今後の海事産業を考える上で有益な意見交換が行われた、さらに、船に関するイベントについては、日頃船に接する機会の少ない人々が多数来場し、様々なイベントを通じて船に対する理解を深め、好評を博すと同時に、帆船体験クルーズ及び東京湾Ship Watchingの事前募集には予想を上回る9,600通、約35,000人の応募があり、船に対する関心の高さを示した。 このように、同展は、単に業界関係者のみならず広く一般の人々も参加する一大イベントとして、延べ入場者数約5万人の参加を得ることができ、さらには、次回の開催を希望する意見が多く聞かれ、所期の目的を十二分に達成することができた。
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