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■事業の内容

(1)永年勤続保育者の表彰
 保育所に30年以上勤務している保育所長及び20年以上勤続している保母等に対しその多年の功績を讃えるため東京に招き表彰状及び記念品を贈呈し、その労をねぎらい激励したものである。
日  時  平成7年11月20日
会  場  日本薬学会長井記念ホール(東京・渋谷)
披表彰者  354名
記念講演  「生かし、育てる」 山本 襄治
(2)保育所保育・保健研修セミナー
主  題  「すべての子どもに健康と幸福を」
講  演  「障害児保育のめざすもの」「保育にみる動物との付き合い」
パネルディスカッション 様々な育児支援とネットワークづくり
分科会    4分科会
東日本地区  日 時  平成7年11月25日〜26日(2日間)
会 場  日本薬学会長井記念ホール(東京、渋谷区)
参加者  205名
西日本地区  日 時  平成8年1月13日〜14日(2日間)
会 場  ひかりのくにホール(大阪市)
参加者  216名
(3)自然の見方・かかわり方実践研修会
保育所保母に自然とのふれあいの機会を与え、そこで得た感動や知識を日常の保育実践に活用していくことを学習し、子供達の豊かな知識や感性を養う。
開催箇所数  10か所
開催日数   1泊2日
(実 施 場 所)        (実 施 時 期)
群馬県   国立赤城青年の家     7月11日〜12日
広島市   順源会山の家       7月28日〜29日
栃木県   ナラ入沢キャンプ場    7月29日〜30日
富山県   国立立山少年自然の家   8月18日〜19日
福岡県   グリンピア八女      8月28日〜29日
沖縄県   伊江村役場青少年旅行村  9月 7日〜 8日
青森県   つがる地球村文化会館   9月19日〜20日
鹿児島県  ばしゃ山        10月 4日〜 5日
福岡市   油山青年の家      10月19日〜20日
島根県   サンパレス益田     10月26日〜27日
(4)子育てサークル育成事業
北海道函館市 中央保育園
10月28日  講演会 「父親の立場、母親の立場」
会 場  函館医療保育専門学校
広島県福山市 春日保育所
11月25日  講演会 「家庭における子育て」
会 場  春日保育所
(5)保育所外国人保育実践セミナーの開催
(内  容)
基調講演  「保育における国際化」
講  義  「外国人保護者との連携の方法」
「外国人保育における健康・安全の配慮」
外国人保育の実践報告とパネルディスカッション 「外国人保育の問題点とその対応」
(実施状況)
日 時   平成7年11月1日〜2日(2日間)
会 場   三省堂文化会館(東京・新宿区)
参加者   124名
(6)外国人保育の手引き作成事業
外国人保育を実施している保育所について実地に関係者の意見聴取、実態調査等を実施
調査場所  札幌創成保育園 (札幌市)
笠懸北保育園  (群馬県)
横内保育園   (平塚市)
屋島保育所   (高松市)
日新保育園   (佐賀市)
外国人保育の手引きの原案(日本語版)の作成。
■事業の成果

(1)永年勤続保育者の表彰
 保育所に30年以上勤務している保育所長及び20年以上勤務している優れた保育者を対象に、その功績とご苦労に対し、本表彰を行ったものである。
 その影響は保育者の社会的地位の向上とその役割の重要性を一般社会に認識させ、同時にこれに続く若い有能な人材の確保の面からも多大の成果を得たものと考える。
(2)保育所保育・保健研修セミナー
 政府が提唱している「子どもが健やかに生まれ育つための環境づくり」への取組の支援の一環として企画されたもので、保育所がどのように役割を果たすべきかを討議、探究する場とした意義は極めて大きいものがあるとともに、対象を保育所の嘱託医と所長、保母、保健婦、看護婦、栄養士、調理人など幅広い職種が一堂に会した研修としては、かなりの成果があったものと思っている。
(3)自然の見方・かかわり方実践研修会
 子ども達に自然についての興味や関心を持つ心を育て、豊かな感性や思考力の基礎を培うことは、特に重要なことである。そこでこの研修では、保育者自身が日頃忘れがちな自然を見直し、自ら自然の体験を通して得た感動や知識を日常の保育実践の中に活用していくことを学習するユニークな研修との評価が高く、保育者の資質の向上に資するばかりでなく、子ども達の感性豊かな育成に大きな影響を与えた。
(4)子育てサークル育成事業
 保育所を通じ、地域の子育てサークルに対しての支援や指導を行い、児童の健全な育成に資するために、企画委員会を設置し、2か所のモデル的な保育所を選定して事業を実施させた。実施保育所は、子育てに関する講演会の開催、子育てサロン、育児講座、子育て広場の開催等によって、それぞれの地域の子育て家庭や子育てサークルを支援し、所期の成果を上げることができた。
(5)保育所外国人保育実践セミナーの開催
 国際化時代を迎え、外国人の子どもが入所する保育所も全国的に増えてきている、そこでは言語や生活習慣の違いから様々な問題や困難な事柄が生じてきている。
 全国規模でこのような研修は初めてと思われるが、参加者は、この研修を通して、各地の状況にふれ、外国人に対する事柄だけではなく、改めて日本の子ども達の国際感覚を育てることも含めた外国人保育の必要性を感じ、国際社会に貢献する意欲向上の機会となった意義は大きいものと思われる。
(6)外国人保育の手引き作成事業
 保育所における外国人保育の向上に資するために、外国籍園児の保育に必要な手引を作成する2年計画事業の1年目を実施した。企画委員会を設置するとともに、全国5か所の外国人保育を実施している保育園の実地調査を行い「外国人保育の手引き」の原案を作成した。





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