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■事業の内容

(1)技術指導講習
[1]指導講習
a.FRP船建造技術講習会
(a)実施場所  清水市
実施日程  8月31日〜9月1日(2日間)
受講者数  13名
講師人員  2名
指導内容  FRP船建造標準工作法、FRP船修理標準工作法
FRP船材料としての新素材の原状と問題点
FRP船廃船処理システムの現状
(b)実施場所  豊浦郡北町粟野(山口県)
実施日程  12月11日〜12日(2日間)
受講者数  9名
講師人員  2名
指導内容  FRP船建造標準工作法、FRP船修理標準工作法
FRP船材料としての新素材の原状と問題点
FRP船廃船処理システムの現状
b.アルミ船建造技術講習会
(a)実施場所  小樽市(現地の都合により場所を変更して実施)
実施日程  9月7日〜8日(2日間)
受講者数  48名
講師人員  4名
指導内容  アルミニウム合金製漁船構造基準について
将来におけるハイテク漁船の動向について
アルミニウム合金船建造・修理の技術的対策について
 (1)亀裂損傷事例と補修方法
 (2)腐食事例と防蝕対策について
溶接変形と歪み取り方策について
(b)実施場所  銚子市
実施日程  11月14日〜15日(2日間)
受講者数  22名
講師人員  2名
指導内容  溶接変形と歪み取り方策について
アルミニウム合金船建造・修理の技術的対策について
 (1)亀裂損傷事例と補修方法
 (2)腐食事例と防蝕対策について
(c)実施場所  仙台市
実施日程  12月5日〜6日(2日間)
受講者数  29名
講師人員  2名
指導内容  アルミニウム合金船建造・修理の技術的対策について
(1)亀裂損傷事例と補修方法
(2)腐食事例と防蝕対策について
溶接変形と歪み取り方策について
c.コンピュータ活用指導講習会
(a)実施場所  東京都
実施日程  6月7日〜8日(2日間)
受講者数  15名
講師人員  1名
指導内容  パソコンの概念と基本操作、排水量計算・速力計算・強度計算・復原力計算プログラムの仕様方法、各ソフトの実地訓練
(b)実施場所  大阪市
実施日程  6月15日〜16日(2日間)
受講者数  20名
講師人員  1名
指導内容  パソコンの概念と基本操作、排水量計算・速力計算・強度計算・復原力計算プログラムの仕様方法、各ソフトの実地訓練
(c)実施場所  福岡市
実施日程  9月5日〜6日(2日間)
受講者数  18名
講師人員  1名
指導内容  パソコンの概念と基本操作、排水量計算・速力計算・強度計算・復原力計算プログラムの仕様方法、各ソフトの実地訓練
d.造船撓鉄技術講習会
実施場所  東京都
実施日程  2月8日〜9日(2日間)
受講者数  14名
講師人員  2名
指導内容  線状加熱及びプレスの具体例
e.船舶検査・測度講習会
 下記のとおり、各(社)地方小型船舶工業会に依頼して実施。
(a)実施場所  高松市
実施日程  7月4日(1日)
受講者数  20名
講師人員  2名
指導内容  船舶検査の諸規定等会せ及び留意事項について
船舶測度に関する連絡事項について
(b)実施場所  横浜市
実施日程  8月30日(1日)
受講者数  41名
講師人員  5名 
指導内容  規制緩和推進計画について、規則改正に伴う限定近海船の取扱いについて、GMDSSの現況について、条約証書交付申請等の記載要領について、船舶測度の取扱いについて
(c)実施場所  大阪市
実施日程  9月6日(1日)
受講者数  20名
講師人員  2名
指導内容  船舶検査の方法(機関部)について
船舶検査の方法(船体部)について
(d)実施場所  千葉市
実施日程  11月21日(1日)
受講者数  19名
講師人員  5名
指導内容  規制緩和推進計画について、規則改正に伴う限定近海船の取扱いについて、GMDSSの現況について、船舶測度の取扱いについて
f.労災防止対策者講習会
 下記のとおり、各(社)地方小型船舶工業会に依頼して実施。
(a)実施場所  高知市
実施日程  9月5日(1日)
受講者数  38名
講師人員  2名
指導内容  安全衛生に対する管理者の心構えと役割について
危険予知について
(b)実施場所  新潟市
実施日程  9月12日(1日)
受講者数  32名
講師人員  2名
指導内容  安全衛生と人づくり([1]安全管理の心理学的配慮、[2]高齢化を迎えて、[3]キーマンとして職場人材の活性化)
工場内に設置する機会器具の配置・通路の確保について
(c)実施場所  名古屋市
実施日程  10月13日(1日)
受講者数  17名
講師人員  1名
指導内容  FRP船造修時並びに塗装工事における有機溶剤障害の防止について
(d)実施場所  糸満市(現地の都合により場所を変更して実施)
実施日程  11月2日(1日)
受講者数  17名
講師人員  1名
指導内容  安全衛生管理に関する心構え
(e)実施場所  大阪市
実施日程  11月21日(1日)
受講者数  21名
講師人員  1名
指導内容  労災に関するリーフレットと造船所における労災防止について
(f)実施場所  佐世保市
実施日程  12月1日(1日)
受講者数  22名
講師人員  2名
指導内容  粉塵障害防止について、切捨御免と魚の骨について
[2] 講習会用指導書原案の作成
 造船現図技術指導書の作成法原案を240枚作成した。
[3] 講習会用指導書の印刷
 下記のとおり、講習会用指導書の印刷をした。
a.指導書名  FRP船技術指導書・設計編1
規  格  オフセットB5判
部  数  200部
b.指導書名  FRP船技術指導書・総合編
規  格  オフセットB5判
部  数  200部
(2)通信教育造船科講座
[1] 受講者の募集
 下記のとおり、募集要領を印刷・配布のうえ、受講者を募集した。(なお、定員40名を大幅に超える申込みがあり、業界からの技術者育成確保の強い要請に応えるため、運営可能な範囲において受け入れた。)
規 格   オフセットB5判
部数   1,000部
配布先   全国中小造船所及び関係官庁
申込者数  62名
[2] 指導書の配付
 下記のとおり、指導書・学習指導書を受講者に配付した。
配布教科  船舶計算、基本設計、船殼設計、工場管理、船体工作法、艤装、船舶関係法規、FRP船標準工作法、FRP船技術指導書・工作編、アルミニウム合金船建造技術指導書・工作編
[3] 添削指導
 下記のとおり、62名の受講者に対し添削問題を配付のうえ、通信による添削指導を実施した。
実施期間  6月〜12月
実施内容  一般講座(9科目)
船舶計算、基本設計、船殼設計、工場管理、船体工作法、船体艤装、機関艤装、電気艤装、船舶関係法規
特別講座(2科目)
FRP船工作法、アルミ船工作法
[4] 面接指導(スクーリング)
 下記のとおり、添削指導課程の終了者に対して面接指導を実施した。
場 所  東京(ホテルB&G)
日 程  平成8年1月15日〜21日(7日間)
講 師  13名
受講者  40名
[5] 終了者の認定
 認定基準に基づき、下記のとおり認定し、修了証書及び認定証を交付した。
一般講座
修了者    40名
うち、1級小型造船技術者   27名
2級小型造船技術者   11名
特別講座
FRP船工作法修了者    8名
アルミ船工作法修了者   15名
委員会の開催  指導講習委員会        4回
指導書作成分科会       4回
通信教育委員会        4回
カリキュラム検討分科会    4回
■事業の成果

小型船造船事業者が、先端技術の急速な進歩を背景とした、技術革新の進展と船舶需要の多用化及び技術者の高齢化に伴う厳しい環境変化の中で活性化を図るためには、優秀な技術者の確保と技術者の資質の向上が必要不可欠である。
 しかしながら当業界は、大部分が小規模企業であり、技術者の確保及びそれを支える経営基盤は脆弱なものに止まっており、又、自力での研修育成が困難な状況にある。
 このため、本事業において、業界のニーズに適合した造船技術に関する基礎理論、応用知識及び専門技術についての各種指導講習を実施し、技術力の涵養努め、適応能力のある技術者を養成することによって、小型造船業の適正な技術水準を維持するとともに、生産性の向上に寄与するものと思料される。





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