■事業の内容
(1) 造船協力業の基盤整備にかかる実態調査 造船協力事業者の経営基盤整備にかかる課題等について、会員所属企業を対象に書面調査を実施した。 [1] 調査表 造船協力事業者の経営基盤を整備する上で重要ポイントと予想される課題に対する対応の現状と今後の経営スタンス等を中心に、その他売上・決算の状況、取引条件の推移等について公認会計士の協力を得て調査表を配布し、集計・解析を行ったうえ、報告書をとりまとめた。 a. 規格・部数 B4判 5枚 1,700部 b. 配布先 会員所属企業 c. 調査内容 ・ 企業概要(営業内容、従業員数及び過不足状況、売上高等決算状況、その他) ・ 来年度仕事量の見通し ・ 受注価格、下請・外注発注価格の指数推移 ・ 事業分野に関する今後の方針 ・ 基盤強化の重要ポイントについて ・ 下請単価等について ・ コスト対策について ・ 設備投資の実績について ・ 業界体制の整備について ・ 海外での事業活動について ・ その他 [2] 実態報告書 a. 規格 B4判 74頁 b. 部数 1,000部 c. 配布先 会員、会員所属企業、関係官庁、関係団体等 d. 内容 ・ 従業員の採用等の状況 ・ 従業員の過不足状況 ・ 売上高等決算状況 ・ 平成7年度の仕事量の見通し ・ 受注価格、下請・外注発注価格の指数推移 ・ 事業分野に関する今後の方針 ・ 基盤強化の重要ポイント ・ コスト対策・合理化対策について ・ 設備投資の実績 ・ 業界体制の整備について ・ 海外での事業活動について ・ その他 [3] 業種別企業データベースの作成 会員及び会員企業間の連携の強化、業務の円滑化に資するため、組合・協力会に所属する全企業について、営業内容別等の企業データを記載した「会員別所属企業一覧・営業内容別企業一覧」を作成した。 a. 規格 A4判 230頁 b. 部数 1,100部 c. 配布先 会員、会員所属企業、関係官庁、関係団体等 d. 内容 会員別及び営業内容別による造船協力事業所の従業員数、営業内容等の企業概要
■事業の成果
景気の低迷が長期化する中で、円高、船価の低迷等、当業界の受注環境は急速に厳しさを増している。 当業界としては将来とも元請業界の良きパートナーとしての立場を維持し、受注確保と経営の安定を図るためには、生産性の向上等に努めるとともに、技術革新の進展やめまぐるしい経営環境の変化に対応すべく業界をあげて経営や技術の近代化・合理化等企業基盤の整備・強化を進めることが最重要の課題である。 本年度は3ヵ年計画の初年度として、会員及び会員所属企業への基盤整備のための有益な情報提供とともに、中・長期的な観点から業界べースでの基盤整備の課題を洗い出すことを目的に書面実態調査を実施した結果、今後進めるべきコスト対策等業界基盤強化を進める上での重要ポイントを洗い出すことができた。また、当業界の会員所属企業の多くが、企業間での従業員の融通・応援体制の整備、異業種企業間の交流促進、業界横断的な交流促進を希望しており、今回「会員別・営業内容別事業所一覧」を作成したことにより、今後会員企業間の連携の強化、企業相互間の業務の円滑化が図れるものと思料される。
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