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■事業の内容

(1) IALA会議(総会)への出席
 第13回 IALA会議は、平成6年2月19日から3月1日までの間、米国(ハワイ)において開催された。
 出席者は50か国のIALA会員及び6国際機関の約360名で、当協会から2名が出席して、参加各国代表と情報、意見交換を行った。
 会議は、技術会議、総会、理事会、工業会員会議、展示会で構成され、技術会議には、各国から110のレポートが提出されて発表と討議が行われた。
 なお、日本からは、次のレポートが提出・発表された。
[1] 光波標識のファミリアライゼーション
[2] 光波標識の新しい機能に向けて
[3] 小型光波標識のサービスレベル
[4] 無線灯火監視システム
[5] VTSのための走錨予測システムの開発
[6] 日本における自然エネルギー利用の進展
 総会は2回に分けて開催され、次の議題が討議された。
 (その1.)
[1] IALAの過去4年間の活動報告
[2] 会計報告
[3] A会員とB会員の統合に関する理事会提案
[4] 憲章の改正案
[5] 会費の支払いに関する決議案
[6] 理事立候補の届出
 (その2.)
[1] 理事改選
[2] 第14回会議への招待
[3] VTSシンポジウム96、ロッテルダムヘの招待
[4] 理事メンバーの発表
 なお、総会における理事改選の結果、わが国は再選された。
 工業会員会議は2月21日工業会員委員(IMC)の改選が行われた。日本からは、6社が出席した。
 展示会は2月22日から25日までの間、会議場展示ホールで開催され、26社が出展(日本からは3社)した。
 第14回 IALA会議は1998年6月ドイツ(ハンブルク)において開催されることとなった。
(2) IALA理事会への出席
[1] 第7回 IALA理事会は、平成5年6月I6日から18日までの間、IALA本部(パリ)で開催され、当協会から1名が政府委員(海上保安庁灯台部長)の補動者として出席し、参加各国理事及び関係者と意見交換を行い、航路標識に関する国際的な動向把握に努めた。
 なお、この理事会では、次の議題について報告・討議が行われた。
a. IALAの財政について
b. 会員の入退会について
c. IALA VTSマニュアルについて
d. IALAナブガイドについて
e. 全世界電波航法システムについて
f. ロランC受信機の性能基準に関するIMOへの提案について
g. IALA VTS技術委員会の作業報告とIMOへの提案について
h. SOLAS条約の改訂について
i. IALAパイロット委員会の設置について
[2] 第8回 IALA理事会は、平成5年11月24日から26日までの間、IALA本部(パリ)で開催され、当協会から1名が政府委員の補助者として出席し、参加各国理事及び関係者と意見交換を行い、航路標識に関する国際的な動向把握に努めた。
 なお、この理事会ては、次の議題について報告・討議が行われた。
a. 第13回 IALA会議の構成と運営について
b. 北西ヨーロッパ ロランCの現状について
c. IALA刊行物について
d. IALA技術委員会の構成と作業プログラムについて
e. 他の国際機関との協調について
f. マラッカ シンガポール海峡に関するIMOワーキンググループの業務について
g. 第2回 IALAバッテリーセミナーについて
[3] 第9・10回 IALA理事会は、平成6年2月20日及び3月1日に第13回 IALA会議場内(米国ハワイ)で開催され当協会から1名が政府委員の補助者として出席し、参加各国理事及び関係者と意見交換を行い、航路標識に関する国際的な動向把握に努めた。
 なお、上記日程以外にも理事メンバーによる会合が随時行われた。
 これらの理事会で、次の議題について報告・検討が行われた。
a. 第9回理事会
(a) 第13回 IALA会議の構成と運営について
(b) IALA技術委員会の構成について
(c) 極東ロランCについて
(d) ヨーロッパ ロランCについて
(e) オーストラリア オメガ局
(f) IALA理事の改選について
(g) IALA名誉会員の推せんについて
b. 第10回理事会(新選出理事メンバーによる最初の理事会)
(a) 選出理事の紹介
(b) 新会長、新副会長の選出について
(c) 財政諮問委員(FAC)の選出について
(d) 第14回 IALA会議について
(3) IALA技術委員会への出席
 IALA船舶交通サービス(VTS)技術委員会は、平成5年10月12日から15日までの間、IALA本部(パリ)で開催され、当協会から1名が出席して、参加各国委員及び関係者と技術的な情報交換を行い、VTSに関する国際的な動向把握に努めた。
 この技術委員会においては、次の議題について報告・討議が行われた。
[1] VTSマニュアルの最終検討について
VTSマニュアルの付属書の検討について
VTSガイドラインの修正について
IALA技術委員会の再構成について
(4) WGA(ワイルド・グース・アソシエーション)シンポジウムヘの出席
 第22回WGAテクニカルシンポジウムは、平成5年10月18日から21日までの間、米国(サンタバーバラ)で開催され、当協会から1名が出席して、ロランCに関する技術情報の収集、意見交換を行い、米国及び参加各関係国における動向把握に努めた。
 シンポジウムは、下記の5セッションで構成され、約40の技術レポートについて発表・討議された。
[1] ロランCシステムの管理と政策
[2] ロランCとGNSSの相互利用性
[3] ロランCシステムと受信機の技術
[4] ロランCシステムの航空分野での利用
[5] ロランCシステムの海上・陸上での利用


■事業の成果

本事業により、IALA会議(総会)及び理事会、IALA技術委員会、WGAシンポジウムヘ出席し、航路標議事業について積極的に情報・意見交換等を行い、国際的現状と動向を把握することができたことは、今後国際協力を推進してゆくうえで大きな成果が得られ、もって、航路標識事業の発展、船舶の航行安全と効率的運航に寄与するものと思われる。





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