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■事業の内容

(1) 小型船安全協会関係
[1] 教育活動
a. 安全講習会
 小型船舶の海難を未然に防止し被害を最小限にくい止めるため、プレジャーボートの活動が活発な地域においてプレジャーボートのオーナー、ユーザー等の関係者を対象に5地区33個所(参加入員1,814名)で実施した。
b. 実技講習
 安全運行に必要な知識、技能に重点を置き5地区5個所(参加人員200名)で実施した。
[2] 安全活動
a. 海上安全指導員連絡調整会議
 海上安全パトロール及び現場指導を行う海上安全指導員の連絡調整会議を20個所(参加人員429名)で開催し活動方法などを検討し調整した。
b. 海上安全指導員による現場指導
 週末、祝祭日等レクリェーション活動が活発な日に、マリーナ、ヨットハーバー遊魚船等の基地に指導員を派遣し、関係者に対し航海計画の内容、航海準備状況・気象・海象装備品の積み付け、機関整備状況に関して、現場指導5地区、19海域、合計126回を実施した。
c. 海上安全パトロール
 週末、祝祭日等レクリェーション活動が活発な日にパトロール艇によりパトロール活動を5地区、43海域、262日実施した。
[3] 広報活動
a. 広報誌の発行
 プレジャーボートの交通安全に関する事項を掲載した広報誌(B版オフセット印刷12〜15ページ)5地区5,000部を発行しプレジャーボート運航者・関係機関・関係団体等に配付した。
b. ポスターの作成
 プレジャーボートの交通安全に関する標語等を掲載したポスター(B2版オフセットカラー印刷、5地区、合計2,500部)を発行プレジャーボート運航者・関係機関・関係団体等に配付した。
c. パンフレットの作成
 プレジャーボートのルールとマナー等交通安全の啓蒙に関する事項を掲載したパンフレット(B5版オフセットカラー印刷、5地区、合計5,000部)を作成し、プレジャーボートの運航者・関係機関・関係団体等に配付した。
(2) 小型船舶用無線設備の整備
a. 小型船舶用無線局の設置
 小型船舶等の事故の未然防止と安全を確保するため、九州北部小型船安全協会管内に海岸局を(400MHZ帯、出力5W)合計6局を設置した。
b. 海上安全指導員用ハンディタイプ無線局の設置
 九州北部小型船安全協会に所属する海上安全指導員に船舶局(400MHZ帯、出力5W)としてハンディタイプの無線機を合計33台設置した。

■事業の成果

(1) 小型船安全協会関係
[1] 教育活動
 各講習会の開催による教育活動では海上交通法令、海上におけるマナーの励行、気象・海象の把握の方法等の解説や身近な事故例をもとにその安全対策を説明するなど、直接安全上の要点を指導して関係者に周知啓蒙する上で大き在成果を収めている。
[2] 安全活動
 海上安全指導員がプレジャーボートの基地に直接出向き、関係者に対して航海計画の内容、航海準備状況、艤製品の積付け状況について相談、指導を行うなど地道在活動ではあるが、事故の未然防止に大き在役割を果している。
[3] 広報活動
 海上交通法規や海難事故例をはじめ、海上におけるマナーを分かりやすく解説した広報誌、パンフレット・ポスター等を作成配付し末端への周知徹底を図るうえで重要な役割を果たした。
(2) 小型船舶用無線設備の整備
 小型船舶の活動海域沿岸に海岸局を設置するほか海上安全指導員用のハンディタイプ無線局(船舶局)を整備して、緊密な通信連絡網の整備を進めた結果、小型船舶等の事故防止と安全確保のための有効な措置が可能となることから万全の体制が確立されるものと期待されている。
 なお、本年度までに設置した累計は5地区で海岸局90局、船舶局520局合計610局である。
 以上、本事業の実施によりプレジャーボートによる海難の防止に寄与できたものと思われる。





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