
■事業の内容
(1) 編集内容 日本造船業における技術動向を海外の関係者に総合的に紹介することを編集方針とした。 編集方針に従い掲載内容が検討され、次の通りとなった。 [1] 日本造船業の活動状況 [2] 日本造船業の技術開発状況 [3] 最新の建造船舶・研究・技術開発・省エネ機器及びシステム・新技術・環境対策技術を紹介する。 a. 最新鋭の船舶 ・ 豪華客船(船型・内装・仕様・設備) ・ ガスキャリアー(従来タイプとの違い) LNG船:MOSS、メンブレン、SPB各タイプ LPG船:新形式 ・ 新世代VLCC(ダブルハルと従来型・旧世代船型との相違、省エネ、合理化の比較) ・ スエズ・マックス・タンカー(ダブルハル・在来船との相違) ・ アフラ・マックス・タンカー( 〃 ) ・ プロダクト・キャリアー(従来タイプとの違い) ・ ケミカル・キャリアー(パーセル・タンカーほか) ・ 新世代VLBC(在来船との相違) ・ ケープ・サイズ・バルカー(在来船との相違) ・ パナマックス・バルカー(在来船との相違) ・ ハンディー・サイズ・バルカー(在来船との相違) ・ コンテナ・キャリアー ( 〃 ) ・ 自動車運搬船 ( 〃 ) ・ 高速アクセス船 ・ 冷凍船 ・ 潜水調査船 ・ 海洋調査船 ・ 豪華ヨット、帆船 ・ 改造船 b. 未来・近未来の船 ・ 起電導電磁推進船 ・ テクノ・スーパー・ライナー ・ 高知能化船 c. 新しい航行・操船システム ・ 航行自動化、船舶統合制御システム ・ 操船の省人化、コンピューター化 ・ 自動船位保持システム ・ 振動低減システム d. エンジン、プロペラ、省エネ機器の研究・開発 ・ わが国が生産した舶用主機関の紹介 ・ 低燃費エンジン ・ 大型主機関の軽量化、効率化 ・ 油・ガス併用機関 ・ 二重反転プロペラ、省エネ推進装置 ・ 排ガス活用システム e. 設計、ソフト、作業管理システム(合理化、コンピューター化)、CIMS他 f. 海洋開発関係 ・ 海洋機器・構造物 海中作業ロボット、深海作業機器、洋上石油貯蔵施設、海上スペース活用施設等 ・ レジャー関連 ・ その他 [4] 造船所所在地図 [5] 建造・修繕施設 [6] メンバーリスト [7] 運輸省、政府関係機関紹介 [8] 造船関係団体紹介 [9] 索引 (2) 体裁・発行部数 A4判、カラー印刷、252頁(本文)、オフセット印刷 印刷部数:4,000部 (3) 本要覧の配布先については、次の通りとした。 海外関係 1,093部 国内関係 1,467部 その他 1,440部 〔JSC(国際協調関係)、国際会議・海外国際海事展、会議及び予備〕
■事業の成果
本事業は、日本造船業における研究・開発の実情及び最新鋭船舶を総合的に紹介し、わが国造船業に対する海外の認識を一層高める目的で、平成2年度に引続き最新版を刊行した。 編集内容は、わが国の建造船舶、未来船、航行システム、省エネ機器システム、建造合理化システム等を収録し、技術的特長、技術研究、開発機器の説明に重点を置いた。なお、体裁については、写真・図面・イラストをふんだんに取り入れ、デザイン・レイアウトもより斬新なものとした。 本要覧の完成後、内外の海事関係者へ配布を行っているが、すでに受領した関係者から、極めて多くの技術内容が収録され、最新の状況と今後の研究・開発動向が理解できる編集となっており、日本造船業を総合的に理解できる刊行物であるとの評価を得ている。 これにより、海外において日本造船業の技術水準の高さが一層認識され、わが国の船舶輸出の促進に寄与するものと思われる。
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