日本財団 図書館


■事業の内容

(1) IALA理事会への出席
 第6回IALA理事会は、平成4年11月25日から27日までIALA本都(フランス、パリ)で開催され、当協会から1名が出席し、参加各国の委員と技術上の情報、意見交換を行い、航路標識に関する国際的な動向把握につとめた。
 なお、理事会については次の議題について報告、討議が行われた。
[1] 1993年のIALA予算計画について
[2] 会員種別の変更案について
[3] 1994年IALA会議について
[4] IALA工業会員について
[5] 他の国際機関との共同研究について
[6] IALA技術委員会について
[7] ロランCに関する地区別委員会について
(2) IALA技術委員会への出席
 第24回海上標識システム技術委員会は、平成4年10月21日から23日までIALA本部で開催され、当協会から1名が出席し、参加各国代表と技術的討議及び情報、意見交換を行い、この分野での国際的な動向把握につとめた。
 なお、技術委員会においては次の議題について発表、討議が行われた。
[1] 航路標識の保守委託について
[2] 航路標識のサービスレベルについて
[3] データベースについて
[4] 電子海図(ECDIS)について
[5] ディファレンシァルGPS(DGPS)について
[6] 海上標識システム技術委員会の作業計画について
(3) 近隣諸国における航路標識事業及び関係システム等の開発状況の調査
 前年度に引き続き、関係機関と早期実施について協議を重ねてきたが、大韓民国の事情等から最終的に平成5年3月22日から29日までの間、当協会から2名が訪韓し、ソウル、浦項、釜山の関係機関及び施設を訪れ、航路標識事業全般に関しての情報、意見交換をするとともに運用、施設の実態等について調査を実施した。
(4) VTS(ヴエッセル・トラフィック・サービス)シンポジウムヘの出席
 第7回国際VTS(船舶交通サービス)シンポジウムは、平成4年6月8日から12日までカナダ.バンクーバーで開催され、当協会から1名が出席し、「陸上レーダーによる船舶識別装置に関する調査研究」について発表するとともに、参加各国代表と技術的討議及び情報、意見交換を行い、国際的な現状、動向把握につとめた。
■事業の成果

本事業は、IALA理事会、IALA技術理事会及びVTSシンポジウムヘ出席、又、近隣諸国(大韓民国)における航路標識事業及び関係システム等の開発状況の調査を行った。
 これが事業を実施したことで活発な情報、意見交換を行い、国際的な現状動向を把握することができ、今後国際協力を推進してゆくうえで大きな成果が得られ、もって、航路標識事業の発展、船舶の航行安全と効率的な運航に寄与するものと思われる。





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION