■事業の内容
国民生活の向上、労働時間の短縮に伴い、余暇海動意識が向上し、レジャー活動が活発化、多様化しており、このなかでもヨット、ボードセーリング、スキューバーダイビング等の海洋レジャー活動は、国際レースへの参加又海洋リゾートブームと相俟って、広く国民一般に浸透し急速に普及してきたが、これに伴い、海洋レジャー活動に係わる海上の事故も急増している。 こうした状況に適確に対応していくためには、海上保安官が海洋レジャーに関する正しい知識、技能を習得して、広く国民一般に対し海難防止について適切に指導していくことが必要不可欠である。 このため、当協会では、海洋レジャーの海難防止に必要な資機材を平成3年度から海上保安大学校及び海上保安学校に整備して、学生及び研修生の海洋レジャーの知識、技能習得を図り、将来の海洋レジャーの海難防止指導に資するとともに、広く一般市民に開放して、安全な使用方法等の指導を行うとともに、使用上又は安全上の留意、改良事項等を社会に還元することにより、海洋レジャーの健全な発展に寄与するとともに、海難防止思想の普及向上に貢献することを目的に、下記のとおり資機材を整備した。 記 1. ヨットスナップ級(チェバスコインターナショナルRRR) 2艇 2. 〃 470級(全日本学生ヨット仕様) 1艇 3. 〃 シーホッパー<2>(ディンギーY-14) 6艇 4. 水上オートバイ(ヤマハ650SJ 1 カワサキ650SX 1 同TS 1) 3艇 5. ボードセイリング(セールボード) 6艇 6. ボードセイリング用ウェットスーツ 24式 7. スキューバーダイビング(MSFを除く) 4式 8. 〃 (MSF1式) 10式 9. 水中スクター 2艇 10. 水上スキーボード 4艇 11. カヌー 3艇
■事業の成果
海上保安庁の教育機関である海上保安大学校及び海上保安学校に海洋レジャーの海難防止に必要な資機材を整備し、学生及び研修生に対し、ヨット、水上オートバイ、ボードセイリング、スキューバーダイビング、水中スクーター、水上スキーボード、カヌー等の資機材の取扱い、運用についての知識、技能を習得させることにより、将来海上保安の現場において、海洋レジャーの海難防止指導を実施する上でその成果が期待される。 また、機会あるごとに一般市民に開放し、これら資機材の安全な使用方法等の指導を実施することは、海洋レジャーの健全な発展への認識を深め、海難防止思想の普及向上に貢献できるものと思料される。
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