■事業の内容
(1) 小型船造船業における経営多角化の促進 [1] 地方自治体等の地区別調査 地方小船工職員が地方自治体当に出向き、港湾計画、ウォーターフロント計画等についての情報収集を行った。(地方小船工に委託して実施) 北海道 11月11日 小樽市役所 東北 10月28日 青森県庁 11月26日 函館市役所 11月 5日 福島県庁 12月 3日 室蘭市役所 11月26日 岩手県庁 11月30日 宮城県庁 新潟 10月17日 山形県庁 東海 10月30日 七尾市役所 11月 6日 新潟県庁 11月 7日 鳥羽市役所 11月26日 長野県庁 11月28日 静岡県庁 12月 6日 秋田県庁 12月 4日 愛知県庁 近畿 11月28日 大阪市役所 兵庫県 11月15日 兵庫県庁 12月 3日 和歌山県庁 11月20日 南淡町役場 12月 5日 福井県庁 11月27日 相生市役所 12月 3日 豊岡市役所 四国 11月14日 香川県庁 九州 10月 3日 鹿児島県庁 11月21日 徳島県庁 10月 7日 福岡県庁 11月29日 愛媛県庁 10月 9日 山口県庁 12月 4日 高知県庁 10月15日 宮崎県庁 10月21日 大分県庁 10月29日 長崎県庁 11月 1日 佐賀県庁 11月11日 熊本県庁 合計 34ヵ所 [2] 地区別多角化促進分科会 地区別に多角化促進分科会を開催し、地方自治体等の港湾計画、ウォーターフロント計画、中小企業対策等の情報・多角化実施状況等についての意見交換を行った。 北海道 12月 9日 小樽港湾労働者福祉センターA会議室 東北 11月25日 東北港運会館会議室 新潟 12月13日 ホテル新潟会議室 東海 11月14日 ホテル「せきや」会議室 近畿 11月 7日 第一大阪ビル会議室 兵庫県 11月27日 相生商工会議所会議室 四国 12月10日 ホテルリッチ高松会議室 九州 12月20日 小倉ステーションホテル会議室 合計 8ヵ所
(2) 小型船造船業のコンピュータ活用指導 原価管理システムソフトウエアの開発 小型船造船業のコスト管理を徹底するため、パソコン活用による原価管理システムプログラム(第2次システム分)を作成、事業参加造船所に配付し、東京において、オペレーション(操作)教育を実施した。 [1] 平成3年度開発プログラム(第2次システム) a. 在庫管理プログラム b. 売掛金管理表作成プログラム c. 買掛金管理表作成プログラム d. 製造標準管理プログラム [2] 運用マニュアル印刷作成 A4判 50部 〔委員会の開催〕 ソフト開発委員会 3回開催
■事業の成果
小型船造船業は一時的に内航船を中心とした造船需要は回復の状況ではあるが、依然として漁業の不振、船価の低迷、労働力不足等のため、引き続き、経営は不安定である。 このような環境の下で、経営体質の強化を図るため、経営多角化の方策をさぐり、現実的に進出可能な分野に新規需要を求めること、 また、適切な経営戦略の下でより一層の経営合理化を推進するため、小型船造船業に即したコンピュータ活用による原価管理について指導、普及を図ることが必要である。 そこで、本事業は、地方自治体等の港湾計画、ウォーターフロント計画、中小企業対策等の調査をして情報収集を行い、その情報資料を基に、地方小船工別に会員造船所を対象として分科会を開催し、意見交換を行った。また、コスト管理の徹底を図るため「原価管理システムソフトウェア」を開発し、事業参加造船所に配付して活用の普及を図った。 本事業の実施により、小型船造船所における経営合理化に寄与することができたものと思われる。
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