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■事業の内容

[1] 技術指導講習
a. 指導講習
(a) FRP船建造技術講習会
実施場所  東京(鉄鋼会館)
実施日程  11月28日〜29日(2日間)
受講者数  26名
担当講師  金原 勲氏(東京大学工学部教授)
広瀬博光氏(東レ(株)ACM技術部)
酒井 紘氏(ジュポン・東レ・ケブラー(株)技術部長)
酒田彰久氏(同上  国内2部販売部)
丹羽誠一氏((財)舟艇協会会長)
講習内容  舶用材料としての新素材について
(b) アルミ船建造技術講習会
(1) 実施場所  東京(東京証券会館)
実施日程  10月22日〜23日(2日間)
受講者数  20名
担当講師  丹羽誠一氏((財)舟艇協会会長)
堀田東男氏(社)軽金属溶接構造協会技術部長)
講習内容  漁船の構造詳細設計及び演習
(2) 実施場所  大阪(大阪港ビル)
実施日程  10月28日〜29日(2日間)
受講者数  21名
担当講師  丹羽誠一氏((財)舟艇協会会長)
堀田東男氏((社)軽金属溶接構造協会技術部長)
講習内容  漁船の構造詳細設計及び演習
(c) 溶接技術講習会
(1) 実施場所  加古川市(加古川技能開発センター)
実施日程  6月5日(1日)
受講者数  17名
担当講師  竹内勝治氏(住友軽金属工業(株)技術研究所顧問)
佐野啓路氏(住友軽金属工業(株)技術研究所)
指導内容  アルミ溶接座学及び実技
(2) 実施場所  仙台市(仙台港湾労働者福祉センター)
多賀城市(宮城技能開発センター)
実施日程  9月20日(1日)
受講者数15名
担当講師  龍谷一彦氏(宮城技能開発センター)
講習内容  ステンレス鋼溶接の座学及び実技
(3) 実施場所  糸満市(新糸満造船(株))
実施日程  9月17日〜20日(4日間)
受講者数  16名
担当講師  永冨康雄氏((社)軽金属溶接構造協会技術検定課長)
平岡虎穂氏((株)神戸製鋼所長府製造部室長)
吉村徳雄氏((株)ダイヘン溶接事業部)
講習内容  アルミ溶接の座学及び実技
(4) 実施場所  多賀城市(宮城技能開発センター)
実施日程  11月11日〜14日(4日間)
受講者数  21名
担当講師  永冨康雄氏((社)軽金属溶接構造協会技術検定課長)
沖田富晴氏(古河アルミニウム工業(株)技術研究所小山研究室主任研究員)
喜多正次氏(松下産業機器(株)溶接事業部溶接スクール主任)
講習内容  アルミ溶接の座学及び実技
(d) 船舶検査・測度講習会
(1) 実施場所  小樽市(小樽港湾労働者福祉センター)
実施日程  9月10日(1日)
受講者数  26名
担当講師  木沢隆史氏(北海道運輸局先任船舶検査官)
箱崎哲雄氏(北海道運輸局次席船舶検査官)
八島正佳氏(北海道運輸局先任船舶測度官)
皆川藤夫氏(北海道運輸局船舶測度官)
講習内容  船舶検査の準備及びトン数法について
(2) 実施場所  八戸市(東北港湾福利厚生協会)
実施日程  10月7日(1日)
受講者数  14名
担当講師  堀内敏明氏(東北運輸局先任船舶測度官)
梶浦充成氏(東北運輸局次席船舶検査官)
講習内容  船舶検査の準備及びトン数法について
(3) 実施場所  塩釜市(塩釜港湾労働者福祉会館)
実施日程  11月8日(1日)
受講者数  13名
担当講師  堀内敏明氏(東北運輸局先任船舶測度官)
梶浦充成氏(東北運輸局次席船舶検査官)
講習内容  船舶検査の準備及びトン数法について
(4) 実施場所  岡山市(字野港湾福祉センター)
実施日程  12月11日(1日)
受講者数  16名
担当講師  橋本清和氏(中国運輸局)
白石幸治氏(中国運輸局)
岡部新次郎氏(中国運輸局玉野海運支局)
谷野雅彦氏(中国運輸局玉野海運支局)
松浦信義氏(日本小型船舶検査機構玉野支部)
講習内容船舶検査の準備及びトン数法について
(5) 実施場所  徳山市(徳山港湾福祉センター)
実施日程  12月17日(1日)
受講者数  20名
担当講師  橋本清和氏(中国運輸局)
白石幸治氏(中国運輸局)
三原武志氏(中国運輸局徳山海運支局)
新田幸雄氏(中国運輸局徳山海運支局)
講習内容  船舶検査の準備及びトン数法について
(e) 労災防止対策者講習会
(1) 実施場所  本渡市(ホテルオーシャン)
実施日程  9月17日(1日)
受講者数  22名
担当講師  松山靖彦氏(三菱重工業(株)長崎造船所安全衛生課長)
柏木茂紀氏(全般安本部労災特別指導員)
(2) 実施場所  名古屋市(名古屋港湾会館)
実施日程  11月27日(1日)
受講者数  26名
担当講師  大住芳夫氏(全般安愛矢口県支部)
長谷川孝之氏(全般安愛知県支部)
b. 講習会用指導書の印刷
 アルミニウム合金船建造技術指導書  200部

[2] 通信教育造船科講座
a. 受講者の募集
 下記のとおり、募集要項を印刷のうえ募集し、46名の受講申し込みがあった。
 募集要項
規格   B5判
部数   1,000部
配布先  全国(社)小船工会員及び関係官庁等
b. 指導書の配布
 下記のとおり、指導書・学習指導書を受講者に配付した。
 配付教科
船舶計算、基本設計、船殻設計、工場管理、船体工作法、艤装、船舶関係法規、FRP船建造標準工作法・FRP船技術指導書(工作編)、アルミニウム合金船建造技術指導書
c. 添削指導
 下記のとおり、受講者に対して通信による添削指導を実施した。
期間  6月〜12月(6ヵ月間)
内容  船舶計算、基本設計、船殻設計、工場管理、船体工作法、船体艤装、機関艤装、電気艤装、船舶関係法規、FRP船工作法、アルミ船工作法
d. 面接指導(スクーリング)
 スクーリング実施要項を作成のうえ、下記のとおり添削指導課程の修了者に対して面接指導を実施した。
場所   東京(運輸省共済組合平河会館)
日程   4年1月20日〜25日(6日間)
講師   11名
受講者  34名
e. 終了者の認定
 認定基準に基づき下記のとおり修了者等を認定し、修了証書及び認定証を交付した。
修了者  34名
うち、1級小型造船技術者 21名
2級小型造船技術者 11名
特別講座
FRP船工作法修了者    8名
アルミ船工作法修了者   6名
 委員会
指導講習委員会   4回開催
指導書作成分科会  4回開催
通信教育委員会   4回開催
■事業の成果

[1] 技術指導講習
a. 指導講習
(a) FRP船建造技術講習会
 FRP船の性能向上を図るため、管理技術者を対象にカーボン繊維及びアラミド繊維等舶用材料としての新強化材の特性と工作法上の注意点など実用化の可能性と問題点を明らかにし、採用にあたっての指針を提示し、FRP船の船質向上に寄与した。
(b) アルミ船建造技術講習会
 アルミ船の設計技術者を対象に「アルミニウム合金製構造基準案」を適用した定置網漁船の詳細構造設計の考え方の指導及びその演習を行い設計技術水準の向上に寄与した。
(c) 溶接技術講習会
 ステンレス鋼及びアルミニウム合金の溶接実技を中心とした指導を行い、溶接技術者の技両の向上に資するとともに多賀城及び糸満会場においてJIS Z 3811に定められたアルミニウム溶接技術検定試験を実施したところ、受講者全員が資格を取得し経営の多角化及びアルミ船建造技術の向上に奇与した。
(d) 船舶検査・測度講習会
 船舶安全法及び船舶のトン数の測定に関する法律の諸規制等について指導することにより、社内検査体制の確立を図り造船所の生産性及び信頼性の向上に奇与した。
(e) 労災防止対策者講習会
 労災防止対策者の資質の向上及び安全衛生思想の普及により、職場環境が改善され事故発生件数の減少、労災保険料率の値上げ抑制等に寄与した。
b. 指導書の印刷
アルミニウム合金船建造技術指導書の印刷・配布
 アルミニウム合金船の造船工作法等について具体的かつ詳細に記述し、現場工作法の有効な指針となり、アルミ船建造の合理化等の向上に奇与した。
[2] 通信教育造船科講座
 小型造船業法に定める主任技術者のための養成講習を行い、修了者(34人)に対し昭和42年4月6日付舶艦260号船舶局長通達に基づき、小型船造船業法に定める主任技術者の運輸大臣認定の認定資格又は実務経験年数の2年短縮の特典が与えられた。
 また,本講座の体系的な小型造船技術に関する基礎理論の教育は技術者の適応能力を養い多能化を推進させ、生産性の向上及び人手不足の解消に寄与した。





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