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「バラスト水による有害プランクトン伝播対策の調査研究」の報告書

 事業名 バラスト水による有害プランクトン伝播対策の調査研究
 団体名 日本海難防止協会 注目度注目度5


■事業の内容

我が国からのオーストラリア就航船のバラスト水によると言われている有害プランクトン伝播実態を調べ、科学的データを整理することにより、国際対策の資料とするとともに、海洋環境保全の立場から適切な海洋汚染防止対策を樹立することを目的として実施した。
(1) 調査の方法
[1] 委員会による検討
 学識経験者、関係団体及び関係官庁等で構成する「有害プランクトン対策委員会」を開催し、下記の事項について検討した。
a. 船舶のバラスト水による有害プランクトン移送のメカニクスの解明
b. 現時点で考えられるバラスト水による有害プランクトン伝播対策方法の整理及び今後の調査・研究課題の抽出
[2] 委託研究
 「バラスト水による有害プランクトン伝播対策の調査研究」の有害プランクトンの生態調査に関し(株)エフ・エイ・エルに委託して実施した。
(2) 調査項目及び内容
 既存資料による麻痺性貝毒原因プランクトン(Gymnodinium catenatum及びAlexandrium属)の分布及び出現状況に基づいて北海道から九州間における適当な港を3〜5港選定し、オーストラリア就航船(チップ船、鉱石・石炭船)が積み込む海水バラストから出港前及びオーストラリア入港後の資料採取を行い、採取したバラスト水中に含まれる両プランクトンのシストを培養しシストの発芽率と発芽後の増殖程度を観察・評価した。
 現在考えられている基本的な対策として、リバラストの継続、安全証明の発行、物理・化学的方法によるシスト殺滅に関する事前検討調査を行った。
 バラスト積込時と排出時の観察結果を比較することにより、有害プランクトンのバラストによる移送の現状及び量を把握した。
 採集した両プランクトンのシストに温度、紫外線及び強超音波の物理的プレッシャーを、また塩素などの化学的プレッシャーを与えて培養し、発芽率と発芽後の増殖状況を観察して影響程度を判定した。
 これら調査を総合的に整理し、安全証明の発行の可能性並びに船舶の運航上及び船体構造・設備上の対策を立てる場合の基礎となる生物学的見地からの問題点を整理するため、下記の研究を実施した。
[1] オーストラリア就航船が寄港する我が国主要港における麻痺性貝毒原因プランクトン(Gymnodinium catenatum及びAlexandrium属)の分布・現状況及び生理・生態の把握
[2] オーストラリア就航船が運ぶ前記有害プランクトンの量の把握
[3] 非安全港湾における時期的安全証明の発行に関する検討
[4] 前記有害プランクトンの物理・化学的要因などに対する耐性能力実験
[5] リバラストによる船舶の運航及び構造上の対策を検討するための基礎となる、生物学的見地からの具体的データの整理
(3) 報告書の作成
 調査研究結果を取纒め、報告書を作成した。
[1] 部数 :100部(コピー製本)
[2] 配布先:委員会及び関係官庁、団体、図書館、教育機関等
(4) 委員会の開催
 有害プランクトン対策委員会  3回
■事業の成果

本事業は、海洋生態系並びに水産活動に重大な影響を及ぼす、生物学的な海洋汚染の発生原因の一つとして現在注目されている船舶のバラスト水に混入して移動する有害プランクトン伝播のメカニズムを解明すると共に、防止対策の一つとして現在実施しているリバラストの改善及び安全証明の発行や物理・化学的処理といった国際的にも合理的な対策を探究するための基礎的調査として、十分な成果を得たものと思われる。





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更新日: 2020年2月22日

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