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■事業の内容

(1) 観光総合講座(研修会)の開催
[1] テーマ   観光に関する基本的知識の研修
[2] 開催場所  全国8箇所(米子市、鹿児島市、金沢市、仙台市、川越市、札幌市、京都市、高知市)
[3] 開催回数  8回
[4] 開催日数  延べ9日(1日間×7箇所、2日間×1箇所)
[5] 講師人数  延べ28人(8箇所)
[6] 参加人数  延べ750人
[7] 内容    地方公共団体、主要観光団体、交通・旅行関係機関等の中核的観光関係者を対象とし、観光基礎総合知識に関する事項、観光計面に関する事項、情報、接遇に関する事項などから、各地域の事情に適した事項を組合せ、観光に関する基本的知識について研修を行った。
(2) 観光振興シンポジウムの開催
[1] テーマ   「ふるさとはよみがえるか」 (観光による地域振興の課題)
[2] 開催場所  奈良県吉野郡十津川村
[3] 開催回数  1回
[4] 開催日数  2日間
[5] 講師人数  6人
[6] 参加人数  208人(うち有料受講者57人)
[7] 内容    昭和60年代の初めぐらいにかけて、景気がじょじょに上向きになり生産施設の地方への分散等のリゾート開発の前兆がみられたが、地道な地域振興への取組みの気運が社会経済の大きな流れの中で減速するという状況が見られるようになった。観光開発をすれば地域経済が潤うという構図だった。そのような状況の中で「ふるさとづくり」とは1つは夢中になれる対象とか機関が得られる、地域づくり、2番目が自分の住んでいるところをいとおしむ気持又は誇りが持てる地域づくり、3番目が特色ある風土のある地域づくりであるとの基調講演とパネルディスカッションを通じ、参加者全員で考えていこうというものである。
■事業の成果

「真に豊かな社会」の実現のために、余暇の充実が叫ばれているが、観光は余暇活動の中で重要な位置を占めているだけではなく、社会の広汎な部門に関係している。そのため、観光関係の業務に従事する人は、専門的な知識だけではなく、広範囲な教養をもつ必要がある。
 本事業は、観光関係者の専門的知識及び広範囲の素養を高める一助とすることを目的としており、わが国の観光事業を取り巻く環境が大きく変化している中にあって、各地の実情を勘案しつつテーマを設定し、専門的知識の普及、受講者の教養の向上のために内容を吟味して実施し、各地で多数の受講者が集まった。
 その結果、観光事業従事者の意識を向上させるなど、これからの健全な社会づくりを担う人材の育成を通して、「真に豊かな社会」形成のために貢献するものと思われる。





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