■事業の内容
(1) 音楽祭 アマチュア音楽団体諸分野の代表を一堂に会したこの音楽祭は、愛好家のみならず日頃接する機会の少ない一般の人たちにも感動を与えることができたうえ、普段交流のもてない団体が互いに他のジャンルの良さを認識することともなり、この音楽祭を契機に益々音楽活動が盛んになると思われる。 本年度は、5年ぶりに関東での音楽祭開催となり、笹川賞創作曲の最優秀曲発表を会場で行う等一層充実したものになった。 [1] 名称 第25回新春アマチュア音楽祭'92 [2] 場所 埼玉県川口市 川口総合文化センター“LILIA”メインホール [3] 期日 平成4年1月25日(土) [4] 出演団体 吹奏楽、合唱、伝統音楽(日本太鼓)、バトン等の代表 計11団体 約600名 [5] 視聴者数 青少年及び一般 約1,500名 (2) 講習会 日本太鼓とマーチングの2分野で講習会を実施したが、アマチュア音楽界の指導者をはじめ各分野の有力な指導者の協力を得て、充実した指導陣により音楽知識、演奏技術、指導方法等の向上に大いに成果をあげた。 [1] 開催場所 全国2ヶ所 [2] 開催期間 5日間 [3] 受講者 522人 (3) 楽譜出版(笹川賞創作曲コンクール) 邦人作曲家による創作曲を懸賞公募し、最優秀作品を楽譜として刊行するとともに広く普及させるため、無料でアマチュア団体に頒布した。 本年度より賞金を大幅にアップしたことにより前年度より応募数が増し、「笹川賞」の知名度をより一層上げることができたとともに、邦人作曲家の育成及び邦人作品の振興と普及に大いに役立った。 [1] 応募数 吹奏楽曲部門 約40曲 合唱曲部門 約90曲 [2] 賞金 両部門とも 第1位 100万円 第2位 30万円 第3位 20万円 [3] 発表・披露 両部門第1位入賞曲はアマチュア音楽祭会場にて演奏披露 [4] 楽譜製作数 各400部 [5] 楽譜頒布 アマチュア音楽団体及び演奏団体へ頒布
■事業の成果
わが国のアマチュア音楽団体は、多くの分野で音楽活動を行っているが、営利を目的としないアマチュア組織のため、活動資金や事業運営の面で極めて脆弱な基盤であり、十分な活動ができない事情にある。 本事業により、これらのアマチュア諸団体を指導育成するとともに、アマチュア活動を助成振興するための事業を強力に推進したことは、音楽文化の発展及び青少年の情操の高揚に大きく寄与するものと思われる。
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