日本財団 図書館


■事業の内容

(1) 館内展示整備
[1] 世界の民俗船コーナーの整備
 3階展示場では、日本の古代から近世に至るまでの和船と民俗船資料の増加にともない両者の展示が交錯してまぎらわしい点があったことから展示場を整理し、展示用ガラスケース等を増設して和船展示と世界の民俗船展示を区分し、わかりやすく改めた。
a. 展示ケースの製作
(a) 展示ケースA  4800L×600W×1800H  2台
(b) 展示ケースB  6000L×900W×3200H  1台
(c) 展示ケースC  3300L×900W×3200H  1台
b. 展示壁の製作
(a) 展示壁        2000W×3200H  1式
c. 解説パネルの製作     3600W×2900H  1枚
d. 既存展示物の撤去等            1式
[2] 船舶模型の製作
 船の歴史への理解を深めるため、船舶模型を製作し展示した。
a. 昌平丸
日本で最初に起工した本格的な洋式船。1853年完成。
模型寸法  0.62メートル  縮尺1/50   1隻
b. 徳島藩御座船至徳丸
江戸時代の軍船。主に藩主の参勤交代に用いた。
模型寸法  1.31メートル  縮尺1/20  1隻
[3] マリンシアター映像ソフトの製作
 1階展示場マリンシアター(旧装置空間)は、昭和63年度に改装整備し、スライドによるマルチ映像の上映を常時行っていますが、多様な海運や港湾の情報を見学者に伝えるためテーマを変えた映像ソフトの拡充整備(製作)を行い、見学者の理解の促進に役立てた。
a. 映像ソフト製作 「世界の港めぐり」 上映時間 約8分 1セット
(a) シナリオ製作                  1式
(b) 写真撮影                    1式
(c) マルチスライド製作               1式
(d) 音響製作                    1式
(e) システムソフト製作               1式
(f) 総合調整                    1式
(2) 宗谷の整備
[1] 室内空調の整備
 宗谷船内には、空調設備が無いため、特に夏期にはかなりの高温になることから空調設備を設け、展示資料の劣化を防ぐと共に乗船見学者に快適な見学環境を提供した。
a. 最上甲板展示室空調整備  床置形空調機 PSH-71EKHD  1式
[2] 南極の氷展示ケースの整備
 南極の氷を展示している冷凍ショーケースが経年劣化により能力が低下しているため新替えした。
a. 冷凍ショーケース     サンヨー   SRL-2075改造 1式
■事業の成果

(1) 館内展示整備
[1] 世界の民俗船コーナーの整備
 3階展示場の世界の民俗船コーナーに展示用ガラスケース及び解説パネルを増設して、並列に展示していた和船展示との交錯を防ぎ、見学者に対して、わかりやすい展示に改めることができた。
[2] 船舶模型の製作
 3階展示場の日本の船コーナーにおいて、日本で最初に起工した本格的な洋式船「昌平丸」と、主に藩主の参勤交代に用いた江戸時代の軍船「徳島藩御座船至徳丸」の船舶模型を製作・展示したことにより、同コーナーの展示資料が更に充実・整備され、見学者に対して船の歴史への興味や理解をより一層深めることができた。
[3] マリンシアター映像ソフトの製作
 1階展示場のマリンシアターにおいて、世界の港をテーマにした新しい映像ソフトを製作・上映したことで、見学者に対して新鮮な港湾の情報を伝え、理解の促進に役立てることができた。
(2) 宗谷の整備
[1] 室内空調の整備
 宗谷船内に空調整備を設けたことにより、展示資料の劣化を防ぎ、乗船見学者に快適な見学環境を提供することができた。
[2] 南極の氷展示ケースの整備
 南極の氷を展示している冷凍ショーケースを新替えしたことで、南極の氷の溶解を防ぐことができた。





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION