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■事業の内容

(1) 危険物の安全運送に関する講習会
 危険物船舶運送及び貯蔵規則の平成3年1月1日改正施行に向け、危険物の容器及び包装の新規定その他について、関係者への周知を図るため規則改正点等を概説したテキスト及びパンフレットをそれぞれ改訂・増刷した。講習会は、危険物運送に携わる製造業・商社・海貨業・造船業・内航及び外航船社等を対象に、門司・神戸・横浜及び名古屋の4会場で下記のとおり開催した。
[1] 講習会の開催
a. 講習内容
(a) 講師:
〇 運輸省・危険物担当官
改正施行される危険物船舶運送及び貯蔵規則で関係者の順守すべき事項と未知物質の試験方法について
〇 日本化学工業協会・内野  篤氏
危険物の船舶運送に監視、荷送人となる製造事業者の順守すべき事項と果たすべき役割並びにタンカー等へのばら積みについて
〇 日本船主協会・浜口 俊明氏、古城 達也氏及び戸摩 辰雄氏
危険物の船舶運送に関し、運送人の果たすべき役割と主たる外国規則の概要について
〇 日本海事検定協会・八十川欣勇及び本庄 三郎
国連勧告、IMDコード等の国際基準並びに主要国規則と日本規則との関係について
(b) 開催場所:
〇 九州(門司)講習会
日時:平成2年11月14日(水)
場所:門司港湾合同庁舎
〇 近畿(神戸)講習会
日時:平成2年11月16日(金)
場所:神戸港湾労働者福祉センター
〇 関東(横浜)講習会
日時:平成2年12月5日(水)
場所:横浜第二港湾合同庁舎
〇 中部(名古屋)講習会
日時:平成2年12月7日(金)
場所:名古屋港湾合同庁舎
[2] パンフレットの改訂・増刷
a. パンフレットの内容
 危険物船舶運送及び貯蓄規則に定める容器試験とUNマークの表示、危険物の製造から船舶への積載に至るまでの物流、コンテナの船舶への積付方法、検査制度等について、写真主体のパンフレットを作成した。
b. 配布状況
 添付資料参照
[3] テキストの改訂・増刷
 危険物船舶運送及び貯蔵規則の改正内容に沿って、旧テキストの改訂・増刷を行った。
 第1章 危険物船舶運送及び貯蔵規則について
規則の概要と改正規定の要約(容器検査等)
 第2章 危険物の船舶運送に関し、荷送人の果たすべき役割について
 第3章 危険物の船舶運送に関し、運送人の果たすべき役割について
 第4軍 国連勧告等危険物運送に関する国際基準について
危険物及び容器の要件を定めた国連勧告、国際海上危険物規程
(IMDGコード)、米国規則(CFR)等ついて
■事業の成果

危険物船舶運送及び貯蔵規則の改正・施行(平成2年12月13日公布及び平成3年1月1日施行)に伴って、その周知を図ること並びに関係者からの開催要請を受けて、運輸省の指導の下に海運、造船、化学品製造、港湾荷役、倉庫、海貨、商社等の関係者を集め、危険物船舶運送及び貯蔵規則及び国際基準について当局、荷送人、運送人及び専門家の立場から具体的解説を行った。昭和62年度以降四ケ年度にわたって講習会を開催した結果、荷送人(又はメーカー)にあっては容器検査及び危険物評価試験の要件等を、運送人にあっては積載方法等の要件を十分理解することが出来た。これら関係者が改正規則を十分に理解し、遵守することにより、危険物の船舶による安全運送が図られることとなった。





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