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■事業の内容

高齢者の医学医療に関する研究の助成(28件)を次のとおり行った。
(1) 高齢者痴呆の発生機序に関する医学的研究−−−−−−−−−−−15件
発生機序、臨床病態、治療、疫学、予防に関する総合的研究
(神経化学、免疫学、病理学、遺伝学、生理学等)
[1] 病態生理学的アプローチ−−−−−−−−−−−−−−−−−14件
[2] 臨床医学的アプローチ−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1件
(2) 高齢者痴呆のケアに関する研究−−−−−−−−−−−−−−−−3件
医療、福祉施設におけるケアのあり方に関する研究
(3) 高齢者のターミナル・ケアに関する研究−−−−−−−−−−−− 1件
臨床医学的研究、在宅及び医療、福祉施設でのターミナル・ケアのあり方、介護者の抱える問題に関する研究
(4) 高齢者の失禁に関する研究−−−−−−−−−−−−−−−−−−5件
高齢者の失禁の病態生理学的研究、疫学調査と新しい治療法の研究
(5) 高齢者の医療等に関する研究−−−−−−−−−−−−−−−−−4件
高齢者の特性に応じた医療に関する研究
■事業の成果

高齢化社会の急速な到来に対し、今日、がん・脳卒中等成人病の研究と同様、老人性痴呆の研究が最大の課題となっており、痴呆性老人は痴呆のみならず、異常行動・精神症状を併せもつので、家族令施設等でも処遇がむずかしく社会問題となっている。
 しかしながら痴呆性老人の研究は、がんや循環器疾患の研究費に比べると著しく乏しい現状にあり、この解明は緊急の課題となっている。このため本事業により高齢者の医学医療に関する研究の助成等を行ったことは、高齢者とくに痴呆症老人の保険、医療福祉の向上に寄与するところ大なるものがある。





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