日本財団 図書館


■事業の内容

(1) 永年勤続保育者の表彰
[1] 選考基準
 認可保育所に30年以上勤続している保育所長及び20年以上勤続している有資格保母等に対し、その多年の功績をたたえるため東京に招き表彰状及び記念品を贈呈し、その労をねぎらい激励した。
[2] 表彰式の状況
a. 日時    平成2年11月15日(木)
b. 場所    麹町会館クリスタルホール
(千代田区平河町2-4-3)
c. 被表彰者  岩手県 関谷日出子 他 284名
(2) 保育所保母・調理員の研修会
[1] 研修内容
 保育所保母・調理員を対象に講義と実習、討議等を通じて保育の実践と指導に関する研修を行い、保育所保育の充実と保育者の資質の向上を図った。
[2] 実施状況
 全国6都道府県が研修会実施県となり、県内の保母約150名をそれぞれ、参集させ1泊2日の研修会を実施したものである。
(3) 親子のふれあい広場(大会)の開催
[1] 内容
 保育所が中心となって、地域住民や社会資源を活かし、親が子どもと一緒に楽しく遊びながら子どもの生活を理解し、リードしていくことを学ぶことによって、子どもの健全な成長を図った。
[2] 実施状況
a. 実施箇所数  10ヵ所
b. 開催日数   1ヵ所 1日
c. 参加人員   1会場 約300名
(4) 保育実践書の発行
[1] 名称  改定保育所保育指針の解説
[2] 内容
 「保育所保育指針の解説」の主な内容は、保育所保育指針改定の視点と基本的考え方及び審議経過、総則、子どもの発達、3歳未満児の保育の内容、3歳以上児の保育の内容、保育の計画作成上の留意事項、健康・安全に関する留意事項で、改定された保育所保育指針の全般にわたって科学的・実践的な立場から明確かつ格調高く解説した。
[3] 作成部数  12,000部
[4] 規格    A5判、本文9P横組、クリーム書籍用紙46.5kg、表紙コート93.5kg、オフセット4色刷、ビニール貼り、製本糸かがり、230頁
[5] 配付先   保育所、都道府県・指定都市、国立及び都道府県立図書館、その他関係機関等
(5) 指導保育者の海外研修
[1] 研修の内容
 保育所に勤務し指導的立場にある保育者を欧州各国に派遣し、これら先進諸国の保育に関する専門的な知識及び技術等を習得させるため、制度、乳児・障害児保育及び地域社会とのかかわり方等についての研修を行った。
[2] 研修実施期間  平成2年10月19日〜10月31日までの13日間
[3] 研修訪問国   オーストリア、スイス、西ドイツ、フランスの4ヵ国
[4] 研修参加人員  公認保育所の指導的立場にある保育者等 25名
■事業の成果

近年における核家族化の進行、婦人就労の増加、育児意識の変化などに伴い育児の面でさまざまな問題が発生してきているが、これらに対しては、児童のみならず、若い保護者に対する指導をも必要としている現状から、保育に従事するものが相協力し、全国の保育所の水準をより一層高めることが社会の要請となってきている。
 このため保育実践書の発行、永年勤続保育者の表彰、保育所保母・調理員の研修会、親子のふれあい広場(大会)及び海外の保育実情の研修を行い、保育従事者の資質向上を図ったことは、児童福祉の向上に資するところ大なるものがある。





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION