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■事業の内容

(1) 関西国際空港の開港に伴う旅客流動等の課題の検討
 前年度調査結果並びに、関西国際空港の開港等、大規模プロジェクトの進展が、大阪圏の都市公共交通に及ぼす影響等について検討し、課題としてとりまとめた。
(2) 課題に対する関係自治体及び交通事業者等の意向把握
 上記課題を利用者の都市公共交通に対するニーズとして、[1]都市の過密化、[2]ライフスタイルの変化、[3]情報化、[4]国際化、[5]高齢化、[6]24時間化・深夜化の6項目に分類し、その対応策等を関係自治体、交通事業者、学識経験者等からのアンケート・ヒアリング調査により把握した。
(3) 関西国際空港の開港に伴う交通体系等の基本的な考え方の検討
 関西国際空港の開港等、大規模プロジェクトが進展する中で、利用者ニーズに対応した大阪圏の都市公共交通の基本的考え方について検討した。
(4) 調査のまとめ
 前年度調査並びに、上記(1)〜(3)の調査検討結果により、関西国際空港の開港等、大阪圏の展望を踏まえ、都市公共交通体系等の基本的なあり方についてとりまとめた。
(5) 報告書の作成
 以上の調査結果に基づき委員会で検討のうえ、報告書を作成した。
・ 部数   200部
・ 配付先  運輸省、地方公共団体、関係事業者等
■事業の成果

平成6年夏ごろ開港予定の関西国際空港を契機として、大阪圏においては様々なプロジェクトが目白押しに計画・構想されている。
 また、社会活動の高度化、経済の国際化・情報化等の進展は、大阪圏の文化、経済、交通など社会経済の各分野に大きな影響を及ぼすものと思われる。
 このような社会経済の変化の動向は、当然、都市公共交通の質的・量的変容をもたらすとともに、新たな旅客ニーズが顕在化するものと予想される。
 本調査は、このような状況の中で、平成元年・2年の2か年にわたり実施し、近未来の大阪圏における旅客輸送の課題及び新しいニーズ、あるいは、都市公共交通の将来像を幅広く展望したもので、この結果が、21世紀における大阪圏の都市公共交通のあり方を検討する上での貴重な資料となるものと思料される。





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