■事業の内容
(1) 少年の船(海外) 平成2年4月1日より5月15日の間、読売新聞等により全国の中学生・高校生の男女を対象に参加者募集を行った結果1,321名の応募があり、内930名の参加者を決定した。 [1] 実施期間 Aグループ 7月23日〜8月1日(8泊 9日) Bグループ 8月 1日〜8月9日(9泊10日) [2] 寄港地 グァム [3] 参加者 Aグループ 461名 Bグループ 466名 [4] 研修内容及び寄港地活動 a. 研修内容 船内研修を各講師によって、講座式に行うもの(科目研修)と、その他の行事を主とする研修(その他研修)を行った。 科目研修:講義(海に学ぶ・船長講話・レクリエーション・手旗・結索・航海天文等) その他研修:洋上慰霊祭・避難訓練・地域交流会・海上運動会・文化祭等) b. 寄港地活動 見学地:グァム島内見学(スペイン広場・ラッストーン公園・パセオ公園等) 海洋スポーツ・レクリエーション:グァムUSOビーチにおいて、OPヨット・カヌー・ローボート・ドラゴンボート・ゴムボート・サウンドサーフィンで実技研修をおこなった。また、グアムイパオビーチで海水浴及び各種レクリエーションを行った。 交歓会:Aグループは7月24日にっぽん丸船上において、グァム州議会関係者・米軍関係者・日本総領事・グァム青少年等250名を招待して開催した。Bグループも8月2日にっぽん丸において、グァム州副知事・青少年等120名を招待して開催した。 [5] その他 参加者の中学生・高校生は、B&G「少年の船」の目的をよく理解し、体験航海研修、寄港地活動、海洋性スポーツ・レクリエーション等を通じて、海や船に関する理解と知識を深め、規律正しい団体生活を身をもって体験すると共に、グァムでの青少年との交歓会を通じて、国際親善に積極的に努めた。
(2) 若人の船(海外) 平成2年9月28日より11月30日の間、海洋センター・海洋クラブ及び読売新聞等により全国の18歳から30歳までの青年男女を対象に参加募集を行った結果1,382名の応募があり、内1,030名の参加者を決定した。 [1] 実施期間 Aグループ 平成3年2月20日〜3月 6日(14泊15日) Bグループ 平成3年3月 5日〜3月20日(15泊16日) [2] 寄港地 オーストラリア(ブリスベーン・シドニー) [3] 参加者 Aグループ 500名 Bグループ 501名 [4] 研修内容及び寄港地活動 a. 研修内容 船内研修を各講師によって、講座式に行うもの(科目研修)と、その他の行事を主とする研修(その他研修)を行った。 科目研修:講義(海事に関すること・青少年対策について・地球と環境・日本人の文化と心等)分散研修(航海天文・レクリエーション・ソシアルダンス・エアロビック・英会話・手旗・結索等)クラブ活動(10クラブ) その他研修:(洋上慰霊祭・避難訓練・地域交流会・体育祭・フェスティバル・星座教室等) b. 寄港地活動 見学地 ブリスベーン(シーワールド・ゴールドコースト・ブリスベーン市内等) シドニー(オペラハウス・ハーバーブリッジ・グレッウッド牧場・ダーリングハーバー・ボンダイビーチ等) 交歓会 Aグループ(3月1日)及びBグループ(3月10日)はぶじ丸船上において、クイーンズランド州ブリスベーン政府関係者・日本総領事ブリスベーン青年等250名を招待して開催した。 [5] 海外団員招待 a. 期間 Aグループ 2月12日〜2月19日 Bグループ 3月20日〜3月27日 b. 招待者数 A・Bグループ各13名(一般公募250名中の選出) なお、選考委員は在ブリスーベン総領事館・豪日協会・クインズランド州観光省青年局が行った。 c. 研修内容 国内では国会議事堂・船の科学館・競艇場等及び京都・奈良の見学を行った。また、船内での集団生活・各種研修を通じて日本団員と相互の友好を築いた。 [6] その他 参加者の18歳〜30歳の青年達は、B&G「若人の船」の目的をよく理解し、航海を通じて団体生活を続けるという貴重な体験を通し、お互いの協調と助け合の精神を学ぶと共に、海への関心を深め、海事思想の普及をはかり、民間外交使節として日豪友好親善に微力ながら寄与できた。 また、A・Bグループにクイーンズランド州の青年各13名計26名を招待し、船中での集団生活等を通じて日本青年と友情を育み、相互の理解に務めるとともに、日本の歴史、文化等への理解を深め帰国した。
(3) 少年の船(国内) 夏期は4月1日から5月10日の間、海洋センター・海洋クラブ等の小学校6年生及び中学生を対象に参加募集を行った結果920名の応募があり決定した。 春期は11月6日から平成3年1月31日の間、海洋センター・海洋クラブ等の小学校6年生及び中学生を対象に参加募集を行った結果260名の応募があり決定した。 [1] 実施期間 a. 関東地区 平成2年8月 1日〜8月 6日(5泊6日) 平成2年8月15日〜8月20日(5泊6日) 平成2年8月22日〜8月27日(5泊6日) b. 関西地区 平成2年7月28日〜8月 2日(5泊6日) 平成2年8月18日〜8月23日(5泊6日) 平成3年3月25日〜3月30日(5泊6日) c. 九州地区 平成2年8月 9日〜8月13日(4泊5日) 平成2年8月18日〜8月22日(4泊5日) 平成3年3月26日〜3月31日(5泊6日) [2] 研修地 沖縄海洋センター [3] 参加者 a. 関東地区 1回目 124名 2回目 118名 3回目 122名 b. 関西地区 1回目 123名 2回目 120名 3回目 125名 c. 九州地区 1回目 117名 2回目 116名 3回目 128名 [4] 研修内容及び寄港地活動 a. 研修内容 船内研修を実施し、B&Gプラン・手旗・結索・レクリエーション・救急法・船内見学等を行った。 b. 寄港地活動 琉球村・守礼の門・パイナップル園。海洋博公園等の見学。 海洋スポーツ・レクリエーションにおいては、B&G沖縄海洋センターでカヌー・OPヨット・カッター・モーターボート・クルーザーヨット等を行った。 [5] その他 参加者の小学生及び中学生は、B&G「少年の船」の目的をよく理解し、研修及び寄港地活動並びに海洋性スポーツ・レクリエーション等を通じて海事に関する知識を深め、規律正しい団体生活を身をもって体験し所期の目的を達成した。
■事業の成果
「体験航海」事業は、船舶を利用して規律正しい団体生活を体験させ、集団の中の自分を見つめる機会を与え、相互の友好を築き、連帯と協調の精神を涵養するとともに、外洋航海の中での研修活動を通して海事に関する理解と関心を深めさせた。また海外体験航海においては、訪問国の文化施設の見学等により歴史、文化、産業及び経済等に直接触れさせ国際的視野を広め、かつ現地での交歓会等を通じて国際親善に寄与した。これらのことにより参加団員の全てがこの研修を理解し積極的に研修活動に参加し、この事業にかける所期の目的を達成した。 また、事業終了後の活動も地域交流会を中心に、団員相互の活動を実施している。
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