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■事業の内容

(1) 実験船の整備
 実験船に装備されている装置・機器類の点検・整備を行うと共に、推進システムの総合調整に関する試験要領のとりまとめを行った。
(2) 陸上支援基地内の装置・機器類の調整
 陸上支援基地内に設置されているヘリウム冷凍装置について,高圧ガス取締法に基づく保安検査を受検すると共に、電源装置,係船装置等の点検・整備を行った。
(3) 実験船による実海域における評価試験の実施。
 実験船の評価試験に関する試験要領および計測方法についてとりまとめた。
(4) 超電導電磁推進システムの最適化と装置・機器類との性能向上策等に関する調査研究
 超電導電磁推進般用の電極として、耐久性が高く、陽極・陰極の極性変換が可能で、かつ酸素発生効率の高い電極の開発を行った。
 また、実験船に使用しているDSE電極の極性変換に対する耐久性について試験を実施した。
(5) 記録映画の製作
 平成2年度における記録映画の製作シナリオをとりまとめた。
(6) 委員会等の開催
 平成2年5月24日 第15回実験船建造推進装置ワーキンググループ開催
7月 5日 第24回超電導電磁推進船分科会および第23回超電導電磁推進装置分科会開催
11日 第19回超電導電磁推進船の開発研究委員会開催
3年3月 5日 第3回ワーキンググループ連絡会開催
14日 第25回超電導電磁推進船分科会および第24回超電導電磁推進装置分科会開催
18日 第20回超電導電磁推進船の開発研究委員会
* 本事業は、平成3年9月25日完了予定である。
■事業の成果

平成2年度の主な事業は、平成元年度事業である実験船に搭載した装置・機器類の組立・艤装終了後、実験船としての諸性能試験を実施する計画であったが、2基搭載計画の推進装置の内、1基の超電導電磁推進装置の完成が遅れ、実験船としての諸性能試験の実施が出来なかったため、事業完了の延長手続きを行って、平成元年度事業完了後引続いて実施する計画である。
 なお、実験船の推進装置に使用する海水通電用DSA電極を陽極に、Ti-Pt電極を陽極に用いた場合の性能について調査をした結果、推進時の操作として行う極性変換を1分間隔以上で行った場合のDSA電極の耐久性は問題ないがDSA電極を陰極にして連続通電すると経時変化により電極が劣化することがわかった。





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