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■事業の内容

(1) 高齢者モデル地区活動
 高齢者(65歳以上)の居住人口の多い地区の中から、全国を通じて51地区をモデル地区に指定し、2名の地区活動推進指定委員(学識又は経験のある者)を中心に高齢者対策委員会を組織し、高齢者対策の活動を推進した。
 高齢者を対象とする防犯教室143回(参加者約11,600人)、青少年の健全育成、社会公共の美化等の社会奉仕活動105回(参加者約12,000人)、県民大会等46回(参加者約8,200人)、その他の防犯活動を展開し約34,000人が参加した。
(2) 防犯資料等製作
[1] 防犯読本の刊行
a. 題名   「お年寄りの防犯心得読本」
b. 規格   A5判 32ぺージ 4色刷
c. 数量   5万部
d. 内容   お年寄りの防犯心得3則、日本は世界最高の長寿国、お年寄りの特性、お年寄りをねらう・あの手・この手、クーリング・オフ制度、悪質セールスマン撃退10か条、社会奉仕活動に参加、お年寄りを保護するための活動、困ったときには相談を等
e. 配布先  各都道府県防犯協会
[2] 社会奉仕案内ちらし
a. 題名   社会奉仕活動に参加しましょう!
b. 規格   B5判 4色刷
c. 数量   18万枚
d. 内容   社会奉仕の種類と参加の方法等
e. 配布先  各都道府県防犯協会
[3] 社会奉仕ワッペン
a. 題名   社会奉仕ワッペン
b. 規格   直径5センチメートル
c. 数量   135,000個
d. 内容   長寿(鶴と亀)と社会奉仕を一体化した図案
e. 配布先  各都道府県防犯協会
■事業の成果

わが国の社会は急速に高齢化しつつある。高齢化社会の進展に伴い高齢者の自殺や家出の増加、悪質商法や交通事故による被害の多発火災等緊急時における生命の侵害の問題等に的確に対応するとともに、自由時間にゆとりがあり、社会奉仕活動への参加意欲も高い高齢者の活力を地域の安全確保に活用するなどして、高齢者の生きがいを高めていくことが要請されているところである。この変化に対応するため、高齢者の層住人口の多い地区を高齢者モデル地区に指定し、それぞれの地区の防犯協会が、関係機関、団体、ボランティアとの連携の下に、高齢者の保護と社会参加を推進することにより、犯罪や事故の防止のための基盤となる地域の連帯感相互扶助機能の活性化、世代間の交流等を図り、もって公益の増進に寄与するものと思われる。





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