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■事業の内容

(1) 国際統計に関する調査研究
[1] 実施方法
a. 当会に学識経験者を中心とする「研究委員会」を設置し、サービス業及び国際統計基準(分類)の現状の検討を行った。
研究委員会の開催状況は以下のとおりである。
平成元年 7月 4日 第1回委員会 事業計画につき検討
 〃   8月 1日 第2回 〃  収集すべき資料等につき検討
 〃  10月 6日 第3回 〃  国際統計基準(分類)につき検討
 〃  12月 5日 第4回 〃  サービス業統計につき検討
平成2年 1月29日 第5回 〃  収集資料等の評価分析
 〃   3月 7日 第6回 〃  本年度事業の総括と次年度計画につき協議
b. 国内及び諸外国の関係資料を収集分析整理するため(株)統計情報センターに調査研究委託を行った。
[2] 海外調査
a. 調査先   フランス、アメリカ、タイ
b. 調査員   工藤弘安成城大学教授、梅崎靖全統連調査研究部長
(以上フランス)
紀本明宏総務庁統計局統計基準部国際統計課長補佐、梅崎靖全統違調査研究部長(以上フランス)
山本泰子アジア経済研究所統計規格解析課研究主任、牛尾義法総務庁統計局統計基準部副統計審査官(以上タイ)
c. 調査日数  フランス(パリ)
平成元年 8月28日〜 9月 5日(工藤、梅崎委員9日間)
アメリカ(ワシントン、ボストン)
平成 2年1月10日〜21日(紀本委員12日間)
平成 2年1月10日〜18日(梅崎委員9日間)
タイ(バンコック)
平成 2年3月13日〜17日(山本、牛尾委員5日間)
d. 調査結果の概要
 各国及び国際機関の統計基準(分類)及びサービス業について現状をヒアリングするとともに、関連資料の収集を行った。
e. 資料の翻訳、分析
 収集した関連資料の分析、翻訳等について「(株)統計情報センター」に調査研究を依頼した。
(2) 統計グラフ全国コンクール事業
 統計思想の普及啓蒙及び統計表現技術の研さんに資するため、「統計グラフ全国コンクール」を次のように実施した。
[1] 募集及び審査
 都道府県を通じ全国的に統計グラフ作品を募集した。その結果、78,810点の応募があった。このうち、都道府県における地方審査をパスした作品708点が中央審査の対象となった。708点のうち、第2次審査で更に検討を加え、136点を最終審査に回し、その外に、努力賞7点、奨励賞13点を決めた。最終審査においては、第1部〜第5部まで計136点の中から48点を選抜して入選作品とし、各部門において各1点を特選と決めた。
[2] 入選作品の表彰
 第40回全国統計大会(於、千葉市)において入選作品を発表し、表彰式を実施した。(平成元年10月25日)
a. 小学校低学年の部  入選10点のうち特選1点
b. 小学校高学年の部  入選10点のうち特選1点
c. 中学校の部     入選10点のうち特選1点
d. 高等学校の部    入選 8点のうち特選1点
e. 大学及び一般の部  入選10点のうち特選1点
[3] 入選作品の展示会の開催
a. 平成元年10月14日(土)〜10月18日(水)まで、第37会統計グラフ全国コンクール入選作品展を、サンシャインシティ、アルパ2F噴水吹抜広場で開催した。
 次いで、平成元年10月25日(水)第40回全国統計大会会場(千葉市千葉県文化会館)において展示し、全国から参加した統計関係者、一般市民の観覧に供した。
b. 島根、鹿児島、京都、大阪、福井、三重の順で、各県の県民会館等で展示会を開催、或いは、開催の予定である。
[4] 入選作品集の配付
 第37回統計グラフ全国コンクール入選作晶集(B5版)を1,000部作成して、都道府県、入選者、各省庁統計主管部課、協賛団体等に配付した。
[5] 入選作品スライドの製作
 入選作品48点のスライドと、作品を紹介する録音テープを作成し、都道府県に各1組配付し、普及啓蒙と今後における募集活動に活用することとした。
■事業の成果

国際統計に関する調査研究では、国際統計で大きな問題となっているサービス業統計及び統計基準(分類)関係の資料を国内関係機関及び海外国際機関から収集できたことにより、次年度は研究委員会を中心に分析、検討を行い、この研究結果報告書は国内外の関係機関に配布することにより、統計改善に寄与できるものと思われる。
 また、統計グラフ全国コンクール事業では、この統計グラフ全国コンクールは、本年度で37回という歴史を持っている。次に記載する理由により、特に青少年層に対する統計思想の普及啓蒙と統計表現技術の向上ばかりでなく、絵画技術の向上に寄与する教育的効果も期待できると思われる。





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