■事業の内容
(1) 海上防犯活動 海上における防犯意識の高揚を図ることにより、海上における犯罪の発生を未然に防止し、安全で快適な海上環境づくりを目指すとともに、万一犯罪発生の際は、直ちに適切な対応がとれるよう、海上保安部署への通報体制の確立を図るため、次の事業を実施した。 [1] 海上防犯連絡協議会の運営 当協会の中央本部に、次のメンバーによる「海上防犯連絡協議会」を設置して、海上防犯活動についての事業計画を策定するとともに、構成団体及び管下各地方本部に周知し推進した。 構成団体(9団体・委員9名) 官庁側委員(6名) [2] 海上防犯地方連絡会議の運営 当協会の地方本部ごとに、次のメンバーによる「海上防犯地方連絡会議」を設置して、海上防犯指導員が行う防犯導踏の連絡を行うとともに、海上防犯協議会の策定した事業計画を遂行した。 (イ) 設置地方本部(11ヶ所) (ロ) 構成員 各地区ごとに14〜17名とし、管内の関連団体及び関係官庁の職員で構成 (ハ) 会議の開催 全地区で開催して、中央における方針を確認し、地方防犯活動を推進した。 [3] 海上防犯指導員の配置と防犯活動 一般旅客船の多い港、海洋レジャーの活発な海域等に係る全国所要の地に所在する当協会の19支部に、海上保安庁の推薦に基づき当協会で委嘱した海上防犯指導員35名を配置して、海上保安部署の指導を受けながら海上防犯活動を実施した。 計19支部35名 海上防犯活動 防犯パトロール、訪船指導、旅客船会社の営業所等の巡回連絡、海上における防犯意識の高揚に関する活動、海上犯罪認知の際の海上保安部署への通報等 [4] 海上における防犯意識の高揚 (イ) 海上防犯講習会の開催 海上防犯地方連絡会議の主催により、カーフェリー、海運会社、マリーナ漁協等を対象とし、次の9地方本部所在地区において、海上防犯講習会を開催した。 全国計9地区 (ロ) 海上防犯ステッカーの配布 海上保安部署の連絡先を明示したステッカーを作成して、全国の各地方本部、支部に配布し、カーフェリー・旅客船及び船客待合所・マリーナ等に掲示した。 全国計20,000枚 (ハ) 海上防犯ポスターの配布 海上防犯を呼びかけるポスターを作成して、全国の各地方本部、支部に配布し、カーフェリー・旅客船及び船客待合所・マリーナ等に掲示した。 計10,000枚 (ニ) 海上保安官連絡所の設置 アクリル製の看板を作成して、全国の各地方本部、各支部に配布し、管内の営業所・マリーナ等に設置した「海上保安官連絡所」に掲示した。 全国計500枚
■事業の成果
我が国の海上犯罪の現状及び最近における海洋レジャーをはじめとする海域利用の増大、我が国において深刻な社会問題となっている麻薬・覚せい剤による薬禍の増加等の状況にかんがみ、海上における防犯意識の高揚を図ることにより、海上における犯罪の発生を未然に防止し、安全で快適な海上環境づくりを目指すとともに、万一犯罪発生の際は、直ちに適切な対応がとれるよう、海上保安部署への通報体制の確立に寄与するものと思われる。
|
|