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■事業の内容

(1) 技術指導
[1] 一般技術指導の実施
 造船協力従業員に対し、現地ニーズに沿った技能指導を元請等に講師を依頼して、各現地にて実施した。
a. 開催場所  千葉 他19会員
b. 実施回数  延20回
c. 指導期間  各回1日
d. 指導内容  溶接関係、取付・組立関係、塗装関係、その他
e. 参加者   (a) 講師   各回   1名
(b) 受講者  各回 延563名
(2) 安全指導
[1] 安全講習会の実施
 企業経営において災害発生による損失の大きさ、安全確保の意義、安全意識の高揚を図るため講習会を実施した。
a. 開催場所  広島  63.9.10   受講者 27名
講師  産業安全コンサルタント協会 山崎竹吉氏
大西  63.12.12.  受講者 24名
講師  産業安全コンサルタント協会 山崎竹吉氏
b. 実施回数  各1回、計2回
c. 指導期問  各回1日
d. 指導内容  安全管理方法、従業員の意識改革、他産業との比較等、経営と安全の関連について講習した。
e. 参加者   (a) 講師   各回   1名
(b) 職員   各回   1名
(c) 受講者  各回 延51名
[2] 危険予知訓練
 危険シートにより災害要因をあげ、対策及び改善をミーティング方式で検討各職場において災害要因の先取的予知が出来るよう訓練した。
a. 開催場所  広島  1.2.27     受講者 17名
講師  中央労働災害防止協会
中国四国安全衛生サービスセンター
榊原健三氏
舞鶴  1.3.10     受講者 31名
議師  日立造船(株)舞鶴工場
安全衛生環境課  河西哲夫氏
b. 実施回数  各1回、計2回
c. 指導期間  各回8時間×1日
d. 指導内容  各種関係スライドの映写、講師により手法の説明、イラストによる実技、講師による批評等を行い、指導者の育成を図った。
e. 参加者   (a) 講師   各回   1名
(b) 職員   各回   1名
(c) 受講者  各回 延48名
■事業の成果

元請造船所においては、大幅な人員整理により直接工の本工不足が著しく、固定費の少ない協力工の活用比率が増大している傾向にあって、炭酸ガス半自動溶接の技量の習得指導及び現地ニーズに合った技術講習指導の実施は、造船協力従業員の技術の向上、優良工の育成に大いに役立ち、厳しい造船業界に対応できる資質の改善を図れたことは、技術指導を実施したうえにおいて大きな成果が得られた。
 また、造船業界は運輸省・労働省の指導により全船安組織を設立し、労災収支率改善のための懸命な努力を傾注しており、その中にあって当会発足以来の安全衛生指導は、高所・狭所作業、汚れ作業等に係わることの多い造船協力従業員にとって、より実践的な安全講習会、危険予知訓練等指導であり、その成果は安全の意義、安全対策の重要性の再認識、敏感な感性の養成等により、重大災害防止を図ることが出来、安全技術の向上に寄与するところ大なるものがある。





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