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■事業の内容

A. 海外セミナーの開催
(1) トルコ(高速度鉄道輸送)
 平成元年1月18日(木)及び19(金)トルコ国アンカラにおいて開催
[1] 日本側講師   5名
[2] トルコ側講師  5名
セミナーの概況
[1] トルコ側は国鉄副総裁Mrs.OCを中心として準備委員会を編成し、DLHとも連携をよくとり、準備に関し十分な対応を図ってくれた。
[2] セミナー当日は日本大使館(浜野公使、深沢一等書記官)、運輸省、TCDD,DLHのほか、アンカラ市長(Mr.Mehmet Altinsoy)、イスタンブール市長(Mr.Bedrettin Dalan)、商務次官(Mr.Yavuz Caneni)、DPT(国家計画省=SPO)次官(Mr.Ali Tigrel)を含む関係各省の高官、大学教授(中東工科大学、イスタンブール工科大学、等)、トルコ技術者・建築家協会のメンバー等約80名程度が出席した。
[3] セミナーはプログラム通り実施され、順調であった。
 アンカラ・イスタンブール間高速鉄道建設工事について日本に寄せる期待は大きく、運輸次官、次官補等のスピーチにもこれが表れていた。
[4] 1月18日夜6時からTV channel 1においてセミナーの状況、日本の新幹線が紹介された。
[5] 新幹線、マグレブ、本四連絡橋、青函トンネルの四つの映画を放映しましたが反響が大きく、そのcopyの要請が多かったので、これらのVideoを1部ずつ運輸省に進呈することとした。
[6] 日本語-トルコ語の通訳については、今回はトルコ人と結婚された日本の女性が大変努力してくれたが、会議通訳には慣れておらず大変苦労をしていた。トルコ語-英語の通訳は同時通訳も可能な会議通訳の専門家が当った。
 今後トルコでセミナー等大きな会議を行う時は英語-トルコ語の同時訳によることが望ましい。
(2) インド
昭和63年11月4日及び5日にニューデリーにおいて開催
日本側講師
菅原  操  当協会理事長
寺戸 浩二  当協会常務理事
福島  徹  当協会調査役
林  茂幸   〃  〃
森地  茂  東京工大教授
インド側講師
Financing Strategies and Fare Policies for development of Urban Transport Systems in India-A Case Study for
Ahmedabad Metro
By S/Shri P.S. Dutt, M.R.Laljani & C.S.Rao
Control and Information System with special reference to Calcutta Metro
By Shri M.R.Bhagkaran
Design of Urban Transport Vehicles for Indian Environment
By Shri J.C. Gupta
Safety on Mass Transit Systems
By Shri B.I. Singal
Rail Rapid Transit Safety
By Shri A.K.Bhattacharya
来場者総数は約250人で、各セッションごとに聴講者との間に質疑応答があり、質問総数は20件を超える盛況でありました。
■事業の成果

当協会は、従来の国鉄における海外技術協力を承継し、海外への鉄道技術に関する紹介・PRをするため、本年度は、A.海外セミナーの開催(トルコ及びインド)及び、B.海外広報映画の作成(日本の鉄道軌道の保守)を実施いたしました。
 このような日本鉄道技術の海外広報活動は、海外の交通関係者に対し、フランス、イギリス、ドイツ等にひけをとらない日本の鉄道技術に対する正しい認識を与え、そこから生まれる日本の鉄道技術への信頼を通じて、海外鉄道技術協力をさらに拡大することにより、我が国の鉄道関連産業の進展に寄与するとともに、海外諸国、特に開発途上国の発展にも貢献する許りでなく、各国との友好親善にも寄与するものと思われる。





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