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■事業の内容

(1) ノルシッピング'87国際海事展への参加
[1] 名称   : Nor-Shipping'87
[2] 会期   : 昭和62年6月2日〜5日
[3] 会場   : The Sjolyst Centre
[4] 主催   : Norges Varemesse
[5] 後援   : Norwegian Shipowners Association
[6] 参加国  : 25カ国
オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フィリピン、フランス、西独、東独、ギリシャ、オランダ、イタリー、日本、韓国、マルタ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スイス、スウェーデン、スペイン、サウジアラビア、シンガポール、英国、米国、ソ連
[7] 入場者数 : 約5,300人
[8] 展示面積 : 230m2
[9] 展示内容 :
a. ハイテク船等最新鋭船舶
 最新の省エネ・合理化・自動化機器を搭載したハイテク船及び今後の需要が見込まれる客船、特殊船を紹介した。
b. 海洋機器
 北海油田向けに建造した海洋機器、氷海用海洋機器を紹介した。
c. 省エネルギー・合理化機器
 省エネルギー・合理化を図るためのシステム・機器を紹介した。
d. 改造工事
 最新の改造工事を紹介した。
e. 近未来・未来船の紹介
 日本造船業の蓄積された技術を基に研究開発を行っている高信頼度知能化船、日本造船振興財団が中心となって研究開発を行っている起電導電磁推進船を紹介した。
f. VTRコーナー
 VTRを設置し、ビデオテープにより日本造船業の技術を紹介した。
g. 組合員会社の紹介
 以上を業界統一展示方式により実施し、ノルウェー内外の海運関係者との交流を図り、日本造船業に対する認識の向上と今後の船舶輸出の促進に役立てた。
[10] 派遣員・派遣期間
運営責任者    渡辺 雄一  5月30日〜6月10日
展示専門家(A)  中村 和一  5月14日〜5月28日
展示専門家(B)  浜田 堯   5月24日〜6月10日
実務担当者(A)  植木 英嗣  5月14日〜6月12日
実務担当者(B)  福島 進   5月18日〜6月11日
(2) ポシドニア88国際海事展への参加準備
[1] 開催場所:ギリシャ国ピレウス市
[2] 開催期間:昭和63年6月6日〜11日
[3] 本年度実施内容
a. 展示小間の申込
展示面積  190m2
b. 展示方針および内容の検討
(a) 展示方針
 本海事展においては、[1]超合理化船等最新鋭船舶、[2]省エネルギー・合理化機器、[3]改造工事、[4]超電導電磁推進船等の近未来・未来船等の展示を行い、日本造船業の技術水準の高さをアピールする。
(b) 展示内容
 業界統一展示方式により、模型・実機・写真・VTR等を使用して下記の基本テーマにて日本造船業の現状を紹介する。
イ. 超合理化船等最新鋭船舶の紹介(一般商船、レジャーボート・客船、特殊船)
ロ. 省エネルギー・合理化技術
ハ. 修繕・改造技術
ニ. 未来船の紹介
ホ. その他
受付、応接室、VTRコーナ、カタログコーナーの設置
へ. 組合員の紹介
c. 展示装飾資材の国内製作
(a) 展示デザインの決定
 国内展示装飾業者として日本プロジェクトを選定し、同社と契約を締結した。
 同社のデザインは、エーゲ海の青さとギリシャ建築の柱をイメージした四角錐を上部に配した柱13本を小間に配列した斬新なアイデアを取り入れている。
 同社は契約締結後、直ちに資材の製作に着手し、3月8日展示装飾資材の製作が完了し、同日に指定倉庫に搬入させた。
(b) 展示装飾資材の国内製作
イ. 写真焼付
カラーコルトン  24点
ロ. 説明文製作
船型紹介     29点
システム・機器   5点
ハ. 装飾資材
造作物一式
表示文字、飾り物一式
ニ. 照明器具
ホ. カーペット    230m2
d. 展示装飾資材の梱包・輸出通関・輸送を行った。
■事業の成果

本事業は、ノルシッピング'87国際海事展に参加し、ノルウェー船主との交流を深めるとともに、ポシドニア88国際海事展の参加準備を実施したものである。
 これら国際海事展において船主・荷主に対してわが国造船業の技術の優秀性を積極的にPRすると同時に、交流強化を図ったことは、最近の造船業を取巻く環境の悪化の中で日本造船業が存続していくための輸出船市場の維持・拡大に大きく寄与している。





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