■事業の内容
(1) ポシドニア86国際海事展への参加 [1] 名称 : Posidonia [2] 会期 : 昭和61年6月2日〜7日 [3] 会場 : The Exhibition Centre of Piraeus [4] 主催 : Posidonia Exhibitions Ltd. [5] 後援 : Greek Ministry of Mercantile Marine Municipality of Piraeus Union of Greek Shipowners Greek Chamber of Shipping Association of Shipowners of Greek Passenger Ships Greek Shipping Co-operation Committee [6] 参加国 : 47カ国 アルゼンチン、バハレーン、ベルギー、バミューダ、ブラジル、ブルガリア、カナダ、キプロス、デンマーク、西独、東独、エジプト、フィンランド、フランス、ジブラルタル、英国、ギリシャ、ホンジュラス、香港、イタリア、日本、ヨルダン、クウェート、リベリア、マルタ、モナコ、オランダ、ノルウェー、オマーン、パナマ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、サウジアラビア、シンガポール、スペイン、スリランカ、スウェーデン、スイス、トルコ、アラブ首長国連邦、ウルグアイ、米国、ソ連、ユーゴスラビア、ヴァヌアツ、キュラソー [7] 入場者数 : 約30,000人 [8] 展示面積 : 190m2 [9] 展示内容 a. 最新鋭船舶の紹介 貨物船、バラ積船、油送船等新技術を駆使して省エネ・合理化が図られた船舶に加えてデラックスモーターヨット、大型レジャーフェリー、特殊船を紹介した。 b. 省エネルギー・合理化機器の紹介 省エネルギー・合理化を図るためのシステム・機器を実機・説明パネルを使用して紹介した。 c. 修繕・改造技術の紹介 最新の修繕・改造技術をパネルを使用して紹介した。 d. 未来船の紹介 日本造船振興財団が中心となって研究・開発を行っている超電導電磁推進船を紹介した。 e. 日本とギリシャの関係 日本とギリシャの関係をパネルを使用して紹介した。 f. VTRコーナー VTRコーナーを設置し、ビデオテープにより日本造船業の新技術等を紹介した。 g. 組合員の紹介 以上を業界統一展示方式により実施し、ギリシャ内外の海運関係者との交流を図り、日本造船業に対する認識の向上と今後の船舶輸出の促進とに役立てた。 [10] 派遣員・派遣期間 運営責任者 渡辺 雄一 5月29日〜6月 9日 実務担当者(展示専門家) 中村 和一 5月15日〜6月15日 実務担当者 植木 英嗣 5月15日〜6月15日 実務担当者 野田 明 5月19日〜6月12日
(2) エキスポシップ・ファーイースト86国際海事展への参加 [1] 名称 : Expoship Far East 86 [2] 会期 : 昭和61年11月15日〜18日 [3] 会場 : Hong Kong Exhibition Centre [4] 主催 : Seatrade Publications(Far East)Ltd. [5] 後援 : 香港船主協会・香港商工会議所 [6] 参加国 : 16カ国 オーストラリア、ベルギー、中国、フランス、ギリシャ、香港、日本、韓国、ノルウェー、北アイルランド、フィリピン、シンガポール、スイス、米国、英国、西独 [7] 入場者数 : 約6,000人 [8] 展示面積 : 100m2 [9] 展示内容 : 日本造船業の技術水準の高さを中心にした展示を行い、主に日本造船業の蓄積された技術を基に研究開発を行っている高信頼度・知能化船、超電導電磁推進船、未来へ向けての造船技術の凡用等の紹介を業界統一展示方式により実施し、香港海運関係者との交流を図り、日本造船業に対する認識向上と今後の船舶輸出の促進に役立てた。 [10] 派遣員・派遣期間 運営責任者 松井 一敏 11月11日〜11月19日 実務担当者 植木 英嗣 11月 9日〜11月21日 実務担当者 福島 進 11月 9日〜11月21日
(3) ノルシッピング '87国際海事展への参加準備 [1] 開催場所 : ノルウェー王国オスロ市 [2] 開催期間 : 昭和62年6月2日〜5日 [3] 本年度実施内容 a. 展示小間の申込 展示面積 230m2 b. 展示方針および内容の検討 (a) 展示方針 本海事展においては、[1]ハイテク船等最新鋭船舶、[2]海洋機器、[3]省エネルギー・合理化機器、[4]改造工事、[5]高信頼度知能化船、超電導電磁推進船等の近未来・未来船等の展示を行い、日本造船業の技術水準の高さをアピールする。 (b) 展示内容 イ. ハイテク船等最新鋭船舶の紹介 最新の省エネ・合理化・自動化機器を搭載したハイテク船および今後の需要が見込まれる客船、特殊船を紹介する。 ロ. 海洋機器 北海油田向けに建造した海洋機器、氷海用海洋機器を紹介する。 ハ. 省エネルギー・合理化機器 省エネルギー・合理化を図るためのシステム・機器を紹介する。 ニ. 改造工事 最新の改造工事を紹介する。 ホ. 近未来・未来船 日本造船業の蓄積された技術を基に研究開発を行っている高信頼度知能化船、日本造船振興財団が中心となって研究開発を行っている超電導電磁推進船を紹介する。 ヘ. VTRコーナー VTRを設置し、ビデオテープにより日本造船業の技術を紹介する。 ト. 組合員の紹介 c. 展示装飾資材の国内製作 (a) 展示デザインの決定 国内展示装飾業者として日本プロジェクトを選定し、同社と契約を締結した。 同社のデザインは、船の帆と造船技術の未来指向をイメージした三角錘を小間に配列した斬新なアイデアを取り入れている。 同社は契約締結後、直ちに資材の製作に着手し、2月26日展示装飾資材の製作が完了した。また、同27日に指定倉庫に搬入させた。 (b) 展示装飾資材の国内製作 イ. 写真焼付 カラーコルトン 35点 ロ. 説明文製作 船型紹介 39点 システム・機器 5点 その他 2点 ハ. 装飾資材 造作物一式 表示文字、飾り物一式 ニ. 照明器具
(4) EXPO 86国際交通博覧会への参加 [1] 名称 : 1986年バンクーバー国際交通博覧会 [2] 会期 : 昭和61年5月2日〜10月15日 [3] 会場 : カナダ国ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市 [4] 主催 : EXPO 86 CORPORATION [5] 参加状況 : 43カ国、2国際機関 9カナダ各州、3アメリカ各州 29企業、3 BC州関係協会 [6] 入場者数 : 2,211万人 [7] ジャパン・プラザ 出展者 : 日本船舶輸出組合、トヨタ自動車、日産自動車、鈴木自動車、日本航空宇宙工業会、横浜市港湾局、凸版印刷 [8] 日本船舶輸出組合ブース ○ 展示面積 30m2 ○ 展示内容 帆船日本丸と日本造船振興財団が進めている超電導電磁推進船とを採り上げ海上交通の手段である船舶の過去と未来を象徴し、特に未来船については、鏡の効果を利用してダイナミックに紹介した。 また、ビデオを利用し、最新造船技術と各種船舶を紹介した。 [9] 派遣員・派遣期間 実務担当者 松井 一敏 4月17日〜5月 9日 展示専門家 中村 和一 6月15日〜6月19日 実務担当者 植木 英嗣 6月15日〜6月19日
■事業の成果
本事業は、ポシドニア86国際海事展、エキスポシップ・ファーイースト86国際海事展に参加し、ギリシャ船主・香港船主との交流を深めるとともに、ノルシッピング'87国際海事展の参加準備を実施した。 また、カナダ・バンクーバー市で開催されたEXPO 86国際交通博覧会に参加し、未来の船舶、船の重要性を紹介した。 これら国際海事展において船主・荷主に対してわが国造船業の技術の優秀性を積極的にPRすると同時に、交流強化を図ったことは、最近の造船業を取巻く環境の悪化の中で日本造船業が存続していくための輸出船市場の維持・拡大に大きく寄与するものと思われる。
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