■事業の内容
地方公共団体、主要観光団体、交通、旅行関係機関等の中核的観光関係者を対象に観光に関する基本的知識について以下の研修及びシンポジウムを行つた。 (1) 第1回観光総合講座 日時 :9月11日(木)〜12日(金) 場所 :東京都千代田区・九段会館 受講者:108名 研修内容: 第1日目 基調講演 「国際化時代における観光地のありかた」 前田 勇 立教大学社会学部観光学科教授 問題提起 「外国人(私が)みた日本の観光地」 フランソワーズ・モレシャン ライフコーディネーター トーマス・R・ラドクリフ 弁護士 第2日目 パネルディスカッション 「観光地における外国人客の受け入れ体制について」 パネラー 「外国人客の求める情報」 末松 睦子 国際観光振興会TIC東京案内所主任 「外国人客に対する接遇のありかた」 沢 功 沢の屋旅館経営者 「外国人訪客に対応する施設の整備」 毛塚 宏 ラック計画研究所主任研究員 司会 前田 勇 立教大学社会学部観光学科教授 (2) 第2回観光総合講座 日時 :9月19日(金)〜20日(土) 場所 :熊本県本渡市・天草観光ホテル 受講者:72名 第1日目 「肥後のイベント、阿蘇の火まつり」 佐藤 雅司 阿蘇郡町村会・町村議長会事務局長 「海を創造する」 作田 岩穂 東亜建設工業(株)海の相談室チームリーダー 「観光地のRI計画」 安間 一勇 ヤスマ・マーケティング研究所代表取締役 第2日目 「観光地入り込み統計の作りかた」 奈良 繁雄 社団法人日本観光協会常務理事・業務部長 「日本一の石段づくりで町を豊かに」 市川 昭吉 熊本県中央町長 (3) 第3直観光総合講座 日時 :10月16日(木)〜17日(金) 場所 :鳥取県鳥取市・白兎会館 受講者:75名 第1日目 「水中カッパ駅伝」 盛岡 弘典 島根県・瑞穂町役場 「ガラスの里」 山仲 一仁 広島市・東宝グラスビーズ(株) 「鍾乳洞とサファリ共通券の発行」 河村 淳 山口県・美東町役場 「皆生温泉のあゆみ」 間瀬 庄作 鳥取県・皆生温泉組合 「若者とともに、ユースホステル三虎を営んで」 久一護男 岡山県・真鍋島ユースホステル 第2日目 「観光地づくりの視点」 後藤 元 (株)ラック計画研究所 パネルパッション 「客を呼ぶ心」 パネラー 森岡 弘典 山仲 一仁 河村 淳 間瀬 庄作 久一護男 アドバイザー 後藤 元 コーディネーター 内田 州昭 「客を呼ぶ心」 内田 川昭 (社)日本観光協会 (4) 第4回観光総合講座 日時 :10月29日(水)〜30日(木) 場所 :石川県山中町・山中町社会教育文化会館 受講者:65名 第1日目 「地方観光行政の動向」 豊川 洋 (社)日本観光協会観光情報センター推進本部調査役 「外国人観光客の動向と受入対策」 小方 昌勝 国際観光振興会事業第2部調査役 「外国人の目から見た日本の観光地」 チャールス・T・ウィッブル シー・ティ・ウィップルカンパニー社長 第2日目 「旅人の求めるサービス」 竹村 節子 (株)現代旅行研究所専務取締役 「わが街の活性化について」 大口 喜三 名古屋市観光旅館連盟会長 (5) 第5回観光総合講座 日時 :11月26日(水)〜27日(木) 場所 :山形県上山市・月岡ホテル 受講者:61名 第1日目 「地方観光行政の動向」 古賀 学 (社)日本観光協会業務部調査課長 「利雪観光」 小野寺 一郎 山形県・朝日村役場企画課商工観光係長 「観光地のライフサイクルと構造変化」 溝尾 良隆 (財)日本交通公社調査研修部旅行調査室長 第2日目 「観光ポスターづくりを考える」 内田 川昭 (社)日本観光協会広報部事業課長 「誘客活動と自治体のかかわりあい」 船山 龍二 (株)日本交通公社営業本部営業第2部長 (6) 第6回観光総合講座 日時 :12月10日(水)〜11日(木) 場所 :北海道札幌市・北海道信用金庫健康保健組合会館 受講者:50名 第1日目 「国際観光客の受け入れについて」 レイ・マイクル女史 (カナダ人) 「観光イベント再考」 二瓶 長記 (株)タップフリーエート代表 「北海道における最近の観光動向」 稲毛 敏信 北海道商工観光部観光局次長 第2日目 「スキー場開発の動向」 坂倉 海彦 日本ケーブル(株)企画調査室長 「観光宣伝の勘どころ」 内田 州昭 (社)日本観光協会広報部事業課長 (7) 第7回観光総合講座 日時 :2月5日(木)〜6日(金) 場所 :京都府京都市・京都タワーホテル 受講者:89名 第1日目 「魅力ある観光地づくり実現化のための方策」 古賀 学 (社)日本観光協会業務部調査課長 「観光地づくりに歩ける人と組織」 阿比留 勝利 (株)ジェド環境ダイナミックス代表取締役 第2日目 パネルディスカッション 「観光地づくりの知恵」 パネラー 八反田 盛利 宮崎県日南市商工観光課長 剣持 昌司 兵庫県宝塚市観光商工課長 富岡 朝夫 群馬県甘楽町企画課観光係長 アドバイザー 阿比留 勝利 司会 古賀 学 (8) 第8回観光総合講座 日時 :2月19日(木)〜20日(金) 場所 :徳島県徳島市・眉山会館 受講者:130名 第1日目 「観光地のイメージアップ作戦」 牧谷 孝則 コミュニティ&コミュニケーション代表取締役 「阿波踊りから学ぶ観光イベント」 岡 秀昭 阿波踊り娯茶平連長 「架橋時代の四国観光」 瀬尾 功 (株)日本交通公社中国・四国営業本部長 第2日目 「いま、観光地づくりに何が問われているか」 豊川 洋 (社)日本観光協会情報システム部調査役 「オランダ村の理念」 高田 征知 長崎オランダ村(株)常務取締役営業本部長
■事業の成果
観光は社会の広汎な部門に関係しており、そのため観光関係の業務に従事する人は専門的かつ広範な知識をもつ必要がある。また、観光地づくり、観光施設経営等観光振興のためには、それに従事する人材の果たす役割は極めて大切である。 よって観光関係者の観光に関する専門的知識と教養を高め、人づくりの一助とするため観光関係従事者の研修を行い、また近年、経済的・社会的諸条件の変化に伴い、観光事業そのものも大きな転換期を迎え、関係者がその対応に苦慮していることから、関係各界の人々が一堂に会して問題点の提起、検討を行い、その対応策を探るシンポジウムを開催したことにより観光事業の育成及び健全な発展に寄与するところが大なるものがあったと思われる。
|
|