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■事業の内容

(1) 指導講習(通信教育)
[1] 受講者の募集
 下記のとおり、ポスター・募集要項を印刷・配布のうえ、受講者を募集した。
a. 規格    ポスター  A2判 オフセット
募集要領  B5判 オフセット
b. 印刷部数  ポスター  1,200部
募集要項  1,300部
c. 配布先   全国中小造船所、関係官庁等
d. 受講申込者数      46名
[2] 指導書の印刷配布
 下記のとおり、指導書・学習指導書を印刷のうえ、受講者に配布した。
a. 印刷科目  工場管理、船舶計算、基本設計、船こく設計、鋼船工作法、溶接工作法、艤装設計、艤装工作法、船舶法規
(9科目)
b. 規格    オフセットB5判及びA4判
c. 印刷部数  8科目×2種×80部
1科目×3種×80部
d. 配布先   受講者     46部
講師・委員等  34部
[3] 通信による添削指導
 下記のとおり、受講者に対して通信による添削指導を実施した。
a. 指導期間  6月〜12月(6カ月間)
b. 指導科目  工場管理、船舶計算、基本設計、船こく設計、鋼船工作法、溶接工作法、艤装設計、艤装工作法(船体・機関・電気)、船舶法規
c. 担当講師  11名
[4] 面接指導(スクーリング)
 下記のとおり、添削指導課程の終了者に対して、面接指導を実施した。
a. 実施場所  東京(平河会館)
b. 実施日程  60年1月16日〜26日(10日間)
c. 担当講師  14名
d. 受講者数  30名
[5] 終了者の認定
 通信教育終了者に対して、認定基準に基づき、下記のとおり認定し、修了証書及び認定書を交付した。
修了者  30名 うち、1級小型造船技術者   9名
2級小型造船技術者  18名
(2) 指導書原案の作成
下記のとおり、指導書原案を作成した。
指導書名  基本設計・線図の描き方
作成枚数  400字詰原稿用紙  80枚
執筆者   森山 茂男
■事業の成果

小型船造船業法では、小型船造船業における造船技術の適正な水準を確保し、小型船舶の品質向上を図るため、事業者に主任技術者の選任を義務づけている。
 しかしながら当業界はほとんどが零細企業であり、造船に関する学科を修得した技術者の人材確保が困難であり、また、技術情報の収集及び造船技術の勉学の機会に恵まれていない。そのため、本事業により造船技術革新に伴う造船技術の習得と、小型船造船業法で定められた主任技術者の資格取得を目的とした通信教育による基礎造船学全般の指導講習を実施したことは、わが国小型船造船業界の技術水準の向上と造船技術情報の普及、経営基盤の強化に寄与するところ大なるものがある。





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