日本財団 図書館


■事業の内容

(1) 原子力船展示館の建築物
[1] 施設の名称  原子力船展示館
[2] 建設場所   長崎県佐世保市金比良町1番7号(佐世保市所有地)
[3] 施設の面積  敷地面積  2,942.36m2
一階面積   741.86m2
二階面積   726.91m2
延床面積  1,468.77m2
(他に駐車場 158.50m2)
[4] 構造     鉄筋コンクリート造2階建(冷暖房設備付)
[5] 施設の概要  1階 玄関ホール、事務室、湯沸室、講座室、映写室、機械電気室、その他
2階 展示室(2)、ホール、その他
(2) 原子力船展示館の展示物
 原子力・原子力船を中心としながら、エネルギー全般、また佐世保港の生い立ち等、幅広い分野を扱い、広く市民一般に親しまれる展示館とした。
 展示物の概要は、エネルギーと原子力、船と原子力及び佐世保港の3テーマにより構成し小中学生が理解できる程度のもので、映像・模型・メカ装置等も使用し、来館者が参加できる展示物を作成した。
(展示物の内容)
[1] エネルギーと原子力
a. エネルギーとは何か
 エネルギーとは何かを再認識させ、エネルギーの一つである原子力の展示への導入とする。
パネル         2枚
手動ハンドル発電装置  2台
自転車発電装置     1台
b. エネルギーの歴史
 エネルギーの変遷と原子力エネルギーの歴史的必要性を伝える。
パネル          7枚
模型(ウラント化石燃料)  1台
c. 原子力のエネルギー
 原子力エネルギーとは何かを科学的、かつ、歴史的に捉える。
パネル8枚
模型(ウランの原子力)      1台
模型(元素の周期律と電子配列)  1台
実験装置(原子炉の構造)     1台
実験装置(原子力燃料)
実験装置(チエレンコフ現象)   1台
d. 原子力の利用
 原子力の平和利用は多くの分野で実現している。
ここでは、原子力がどのように利用されているか、また、原子力がどのように我々の役に立っているかを実例を挙げて紹介していく。
パネル     6枚
内照ボックス  1式
e. 今後のエネルギー開発
 石油ショック以降代替エネルギー開発は、重要な課題となっている。ここでは、現時点で開発されつつあるさまざまな代替エネルギーを紹介していく。
パネル              6枚
映象音響装置(アトム・シアター)  1式
[2] 船と原子力
a. 船の歴史
 動力の変遷を中心に船の歴史を見る。また、原子力船の歴史的な必要性を示す。
パネル         14枚
投影装置(シルエット)  3ケ所
b. 原子力船のしくみと特徴
 原子力船「むつ」を中心に、原子力船の構造と特徴を見ていく。そして、原子力船の効用を示す。
パネル          8枚
模型(舶用原子炉)     1台
地図(世界の原子力船と寄港地)
1台
映像音響装置(わが国の原子力船研究開発スライド)1式
c. いろいろな船
 このコーナーで、船に対する見学者の関心を高め、船のコーナーで参加性のある展示とする。
映像装置(いろいろな船)  1式
d. 未来の海
 未来の海のイメージを描く。
パネル          5枚
e. 航海
 航海の歴史や航法を紹介する。
パネル          3枚
f. 世界の原子力船
 世界の原子力船について計画中の船も含めて全て紹介する。
[3] 佐世保港
 佐世保は港を生命として発展してきた。佐世保を語る時、このことは欠かせない。ここでは、佐世保が良港であることを佐世保のパノラマによって示す。
パネル         11枚
模型(佐世保市パノラマ) 1基
■事業の成果

わが国の原子力船研究開発を今後とも推進するには、原子力及び原子力船についてなお一層の国民的合意及び理解と協力を得る必要がある。本事業はこれらをふまえ、原子力船に関する知識の昂揚をはかるための原子力船展示館を建設したもので、これにより造船・海運の普及、啓発に資するところ大なるものがある。





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION