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■事業の内容

(1) 指導講習(通信教育)
[1] 受講者の募集
 ポスター募集要項を印刷のうえ全国中小造船所等へ配布し、受講者の募集を行った。
a. 受講申込者  54名
b. ポスターの印刷
(a) 規格   オフセット A2判
(b) 部数   1,200部
(c) 内容   通信教育実施の周知内容
(d) 配布先  全国中小造船所1,033部、関係官庁91部、その他76部  計1,200部
c. 募集要領の印刷
(a) 規格   オフセット B5判
(b) 部数   1,200部
(c) 内容   通信教育の応募要領等
(d) 配布先  全国中小造船所1,033部、関係官庁91部、その他76部  計1,200部
[2] 指導書の印刷、配布
 下記のとおり、指導書、学習指導書を印刷し、受講者に配布した。
a. 指導書・学習指導書の作成
(a) 規格   オフセット B5判及びA4判
(b) 部数   8科目×2種×80部
1科目×3種×80部
(c) 内容   工場管理、船舶計算、基本設計、船こく設計、鋼船工作法、溶接工作法、艤装設計、艤装工作法、船舶法規(9科目)
(d) 配布先  受講者54部、講師・委員等26部
[3] 通信による添削指導
 下記のとおり、受講者に対して通信による添削指導を実施した。
a. 指導期間  昭和58年6月〜12月
b. 指導内容  試験問題9科目の添削指導採点
工場管理、船舶計算、基本設計、船こく設計、鋼船工作法、溶接工作法、艤装設計、艤装工作法、船舶法規(9科目)
c. 講師    11名
[4] 面接指導(スクーリング)
 下記のとおり、添削指導終了者に対して面接指導を実施した。
a. 実施場所  東京(平河会館)
b. 実施期間  昭和59年1月17日〜1月27日
c. 指導内容  通信教育の補足指導及び試験
d. 講師    14名
e. 受講者   33名
[5] 修了者の認定
 通信教育終了者に対して、「認定基準」に基づき下記のとおり認定し、修了証書及び認定書を交付した。
a. 修了者  32名
うち、1級小型造船技術者  13名
2級小型造船技術者  17名
(2) 指導書改訂原案の作成・編集
 下記のとおり現在使用している指導書、学習指導書の改訂原案を作成のうえ、編集した。
○ 改訂科目  工場管理、基本設計
■事業の成果

小型船造船業法では、小型船造船業における造船技術の適正な水準を確保し、小型船舶の品質向上を図るため、事業者に主任技術者の選任を義務づけている。しかしながら当業界はほとんどが零細企業であり、造船に関する学科を修得した技術者の人材確保が困難であり、また、技術情報の収集及び造船技術の勉学の機会に恵まれていない。そのため、本事業により造船技術革新に伴う造船技術の習得と、小型船造船業法で定められた主任技術者の資格取得を目的とした通信教育による基礎造船学全般の指導講習を実施したことは、わが国小型船造船業界の技術水準の向上と造船技術情報の普及、経営基盤の強化に寄与するところ大なるものがある。





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