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■事業の内容

(1) 安全講習会及び安全点検
[1] 開催場所  由良、佐伯、塩釜
[2] 開催期間  各回 講習1日、点検1日
[3] 講習内容  人間工学における災害の要因と対策及び企業経営における安全の意義を指導し、現場の安全点検を行い、災害防止を図った。
[4] 参加者   平均 約37名
(2) 危険予知訓練
[1] 開催場所  石巻、函館、玉野、佐世保、下の江、坂出、大阪、川崎
[2] 開催期間  各回 4時間×2日
[3] 講習内容  危険シートにより、災害要因をあげ、対策及び改善をミーティング方式により行い、トレーナーの養成を行った。
[4] 参加者   平均 約26名
(3) 災害防止資料の作成・配布
[1] ポスターの作成
a. 名称   災害防止対策ポスター
b. 規格   B3版 カラー4色刷
c. 部数   10種類 各1,000部
d. 内容   多発災害事例及びモラルを主に作成、配布し、一層の安全啓蒙を図った。
e. 配布先  会員所属企業等
[2] 保護具解説書作成
a. 名称   保護具解説書
b. 規格   B5版 40頁
c. 部数   1,000部
d. 内容   造船所において使用する保護具の種類、規格、正しい着用、効果等を説明し、職業性疾病予防の資とした。
e. 配布先  会員所属企業等
■事業の成果

現在の造船業界は工事量の減少等厳しい状況にあり、当然造船下請業もこの影響を多分に受けており、生産工程上どうしても欠くことの出来ない分野は下請が担当しているのが現状である。この中でも特に危険度の比較的高い作業、混在作業、工事期間の短期のもの等一歩誤まると重大災害を惹起しかねない場合が多くある。
 しかしながら、従業員をみると経験工の離散による結果、その人員構成は高齢者及び未熟練工が多く、安全教育の再徹底、高齢者、未熟練工に対する安全教育等が急務とされている。こうしたことを踏まえ、本事業において安全確保のための適切な諸教育、指導、資料配布等を実施し、安全成績の向上と意識の高揚を図ったことは造船業における災害防止上欠くことのできないものであり造船業の振興に対する波及的効果は多大なものがある。





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