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■事業の内容

軌道空間都市の実用化研究
1) 研究項目   軌道空間都市(トラポリス)の実用化研究
2) 研究内容
[1] テーマ<1>:トラポリスの実用化に伴なう社会的・工学的課題に関する研究
イ 国内研究
a トラポリス建設における社会的効果の検討
○ トラポリス建設における沿線土地利用評価に関する研究
○ トラポリス建設のための都市の現状把握
○ 国内における軌道および道路空間利用施設の調査
b 長大構造物の諸システムに関する研究(特に構造関係について)
○ 長大構造物の構造システムに関する研究
○ トラポリス構造体の基礎構造に関する研究
○ 開口部を有するプレストレストコンクリートばりの弾塑性状に関する研究
○ 水平力を受ける方杖つき1層1スパン鋼ラーメンの弾塑性履歴に関する実験
c 長大構造物の諸システムに関する研究(特にエネルギー関係について)
○ 長大構造物のエネルギー関係諸システムに関する研究
○ トラポリスに対するエネルギー供給システムについての検討
○ トラポリスと配管群とのかかわりに関する研究
d 長大構造物の諸システムに関する研究(特に情報関係について)
○ 光ケーブルによるトラポリス内情報システムに関する研究
e トラポリスにおける振動伝搬と音響放射に関する研究
○ トラポリスにおける振動伝搬と音響放射に関する研究と文献調査
○ 防振軌道に関する研究
f 国内出張調査
○ 国内における軌道および道路空間利用施設の事例収集、調査
ア 盛岡、八戸地区 4名 1回
イ 盛岡、宮古地区 3名 1回
ウ 広島、下関、福岡地区 1名 1回
エ 高松、岡山、坂出、大阪地区 1名 1回
ロ 海外研究
a トラポリス建設における社会的効果の検討
○ 欧米における軌道および道路空間利用施設の調査
b 海外出張調査
○ 海外における軌道および道路空間利用施設の事例収集、調査
ア チューリッヒ、西ベルリン、パリ、ロンドン、ニューヨーク地区 2名 1回
イ ロスアンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ボストン、ニューヨーク、ロンドン地区 2名 1回
[2] テーマ<2>:多点入力地震波を受ける構造物の挙動に関する研究
イ 国内研究
a 地震波データの収集分析
b 多点入力地震波を受ける構造物の弾塑性地震応答解析法の開発
c 軌道空間構造物の計算実験
d 実験モデルの位相差入力に封ずる特性の研究
e 多入力振動試験装置による振動実験
ロ 多入力振動試験装置の製作
a 製作物件
a-1 多入力振動試験装置一式
 大規模構造物の耐震研究用のもので特に多入力を受ける構造物(スーパーラーメン構造)の振動特性実験や強度試験に供される。この試験装置は大小3台の振動台から構成されており、個々の振動台は、異なる入力波によって駆動されるものとする。すなわちスーパーラーメン構造の各基礎部に、異なる地震波が入力したときの振動特性を抽出するための試験装置である。
・ 水平1軸振動試験機(コモンベッド付)2台(うち1台は可搬式)-振動テーブル2.5m(加振方向)×1.5m
・ 水平2軸振動試験機(コモンベッド付)1台-振動テーブル2.5m×2.5m
・ 駆動方式はいずれも電気油圧サーボ式
・ 最大積載量 5ton
・ 振動テーブル支持方式 静圧軸受方式
・ 最大加速度 1.2G
・ 最大速度  50cm/sec
・ 最大ストローク ±200mm以上
・ 加振周波数 0.01〜50Hz
・ 入力波形 正弦波および任意不規則波
・ 許容転倒モーメント 7ton・m
・ 許容回転モーメント 5ton・m
・ 加振力 水平1軸試験機 7.5ton以上
水平2軸試験機 X軸10ton、Y軸15ton以上
・ 制御方式 加速度制御、変位制御
a-2 多入力振動試験装置用供試体一式
[3] テーマ<3>:長大構造物の施工に関する研究
イ 国内研究
a 長大構造物の上部構造の施工に関する研究
3) 研究方法
a 国内研究、海外研究については、研究の継続性を考慮して、従来から、本研究の基礎研究を推進してきた。下記研究所に委託した。
研究委託先:日本大学理工学部理工学研究所
代表研究者 同所長  加藤 渉
b 製作物件については、3社の見積り合わせにより、内容、価格とももっともすぐれていた前述の2社にそれぞれ発注した。

■事業の成果

軌道空間都市(トラポリス)とは、都市内部の利用価値の高い場所に拡がる鉄道敷を活用し、人工地盤を建設して、その上に住宅、商業、公益施設のための空間を生みだそうとするもので、本研究は都市再開発の要締となることが期待できる。





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