
■事業の内容
(1) ノルシッピング'83国際海事展への参加準備 [1] 開催場所 ノルウェー王国オスロ市 [2] 開催期間 6日間(58.6.6〜6.11) [3] 展示面積 230m2 [4] 本年度実施内容 a. 展示小間の申込 展示面積 230m2 b. 展示方針および内容の決定 (a) 展示方針 本海事展においては、[1]最新の船型紹介、[2]船舶の省エネルギー技術の開発、[3]氷海資源開発に係わる技術等を中心テーマとして、日本造船業が開発・建造した省エネルギー船舶並びに省エネルギーシステム、機器、氷海関係の技術を紹介することにより、時代の要請に応える技術開発に積極的に取組んでいるわが国造船業の姿勢をPRし、加えて、日本造船業とノルウェーの繋り、組合員等の紹介を行ない、ノルウェー海運関係者の日本造船業の実情に対する理解の促進を図り、今後の船舶輸出に役立てる。 (b) 展示内容 イ. 最近の船型紹介 バラ積船、鉱石運搬船、タンカー等最新技術を駆使して省エネルギー化、超近代化が図られた船舶に加えてセミサブリグ等海洋機器を紹介する。 ロ. 省エネルギー技術の開発 省エネルギー化、超近代化を図るためのシステム、機器を実機・模型等を使用して紹介する。 ハ. 氷海資源開発技術 氷海における船舶、海底資源掘削装置等を完成品、建造中、開発中のものを含めて紹介する。また、展示効果、特に、アイキャッチャーの効果を考慮して、氷海写真を大画面に引伸し、その画面上に完成品、建造中、開発中のものを写真、イラスト図をそれぞれ合成するパノラマ方式により展示を行なう。 ニ. 日本の造船政策 日本の新造船需要予測を紹介する。 ホ. VTRコーナー VTRコーナーを設置し、ビデオテープにより日本造船業の技術、日本の風物等の紹介を行なう。 ヘ. 組合員各社の紹介 c. 展示デザインの決定 本海事展においては、最新船型、省エネルギー技術、氷海資源開発技術の紹介等が主要テーマとなっていることから、これらのテーマが明確に展示できるようそれぞれのテーマ毎にコーナーを設けた展示デザインとした。また、アイキャッチャーとして省エネルギーを象徴する具象物の設置を考慮した結果、小間中央部にシンボル・ムーブメントを置くこととなった。 d. 展示装飾資材の国内製作 (a) 写真焼付 イ. カラーフィルム 16点 ロ. カラープリント 4点 (b) 説明文製作 イ. 船型紹介 14点 ロ. システム・機器紹介 4点 ハ. その他 2点 (c) 装飾資材 イ. シンボル・ムーブメント 一式 ロ. 表示文字、飾り物 一式
■事業の成果
わが国造船業は、将来とも安定した受注を確保するため既存市場の維持、拡大と新市場の開拓を図る必要がある。本事業では、海運市況の好転が見られた場合、対日発注の可能性が大いに期待できるノルウェーにおいて開催される国際海事展の参加準備を行ったもので、これにより、ノルウェー船主をはじめ、世界の海運、造船関係者に対し、わが国造船業の基本的立場とその実態を正確に紹介し、それらとの緊密な関係を維持し、もってノルウェー海運市場をわが国輸出船の安定市場として確保し、今後の船舶輸出の円滑な促進に寄与することが期待できるものである。
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